SUUMO(スーモ)の「最新住みたい街ランキング2018」が発表されました。関東の1位には初めて横浜が選ばれたほか、埼玉が大健闘!大宮が15位から9位。浦和が19位から10位に上昇しました。大宮と浦和は合併して今は同じさいたま市ですが、いつも競いあうライバル同士。その2つが9位と10位というので話題になっています。それぞれどんな点が住みやすいのか。3月20日(火)は、レポーター中矢邦子がTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で『浦和VS大宮』について取材報告しました。
★交通の便もショッピングも便利な大宮
まずは、結婚を機に大宮に引っ越してきたという子育て世帯の方達に聞きました。
- ●「主人の勤めが都内。大宮は沢山電車が止まって、浦和よりも交通の便がすごく良いです。」
- ●「元々主人の勤務先が宇都宮で私が東京勤務なので、間をとって大宮に住んでます。新幹線の駅もあるのでどちらも出やすくて。あと、実家が長野なんですが、新幹線も必ず止まるので帰省にも便利ですね。」
- ●「ルミネが好きなので。なんでも揃ってる。全然駅から出ないですね。子育てもしていて大宮公園に近いので遊びに行ったりも。」
交通の便を挙げている人が多かったです。大宮駅は新幹線も含め10以上の路線が乗り入れていて、新幹線通勤をしている方もいらっしゃいました。駅ナカの「エキュート」や、駅直結の「ルミネ」などもあり、買い物には困らないという声もありました。
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大宮駅はとにかく交通の便はピカイチ!新幹線が停まるのは大きいですね。
★ほどよく栄え、ほどよい落ち着きがある浦和
・・・と「大宮の方が浦和よりも交通の便が良い」という声もありましたが、一方の浦和はどうなのか?最近、浦和に引っ越したという方達に、どんな点が住みやすいのか聞きました。
- ●「電車が結構本数も通ってるし色々な所に行けるので。東京にも行きやすいし、駅前もパルコとかスーパーが色々あるので便利だと思います。」
- ●「交通の便が一番優先で、さらに住みやすさを考えてもう一歩先に。駅前も結構栄えてはいるものの、大宮程は賑々してない、落ち着いています。」
- ●「子供がもうすぐ3歳で、浦和は小学校の教育など割と意識が高いと思うので、どこの学区になるかを重視して住んでいます。」
浦和駅の電車の乗り入れ路線は4つで、数では大宮に及びません。そして、駅の大きさも大宮の方が大きいですが、だからこそ混雑しすぎず、そこそこに栄えていることが良いというご意見でした。また、教育のレベルが高いことなどが人気の秘密のようです。
駅の西口には、昔からある百貨店の伊勢丹やコルソ。東口には、2007年にオープンした「パルコ」。さらに先週末には、駅構内の商業施設「アトレ浦和」が全面オープンし、ますます便利になり、住みやすくなったそうです。
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「アトレ浦和」オープンを機にサッカーストリートも!
★子育てから老後まで、充実の浦和ライフ
さて、ここまではつい最近引っ越してきた方達のお話。ですが、以前からその土地に住んでいる人たちの話を聞くと、また違う視点からの声がありました。
まずは、浦和周辺の方達の声です。
- ●「県庁所在地にしては小さい町で田舎なんだけど、そこそこ発展してる。裏門通り、旧中山道に向けてもお店があってなかなか雰囲気の良い所だと思います。」
- ●「効率の学校が良い。だから、あまりお金もかからないし、お子さんの程度が高い。病院もたくさんあるし、人生の計画がしっかりできる場所。中堅どころのサラリーマンにはちょうどいいですよ。自分たちの老後も設計出来て子供たちもしっかり育つ街ですね。」
浦和には、公立の男子校・女子高トップクラスの浦和高校、浦和第一女子を始めとした名門校があり、お金をかけずとも子供の教育がしっかりでき、老後も安心して暮らせることが良いとお話されていました。
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浦和駅の目の前のパルコには大型図書館もあり、利用されている方も多いです。
また、駅から少し離れた県庁や市役所周辺にも、昔から続く個人経営の店舗が多く、老舗の喫茶店や昔ながらのおにぎり屋やサンドウィッチのお店などいくつかあり雰囲気の良さを感じました。
★大宮は高齢者にとっては「住みにくい街」?
一方、大宮に長く住んでいる人はこんな反応でした。
- ●「埼玉で1番というのは驚きでした。駅からちょっと離れたらもうダサイタマなんで。」
- ●「東口がすっかり遅れていてデパートは閑散としているし、西口も国道の向こうは辺鄙で、不便ですよ」
- ●「私たち中年以降の肌着類、ストッキング買うのも困っています。衣料スーパーの長崎屋が手ごろで全部間に合ったけど、いまは郊外や車で行くところにあるので。年寄にはちょっと住みにくくなりました。」
栄えている駅周辺は若者向けの店が多く、お年寄りが買い物をするには不便という声。確かに大宮駅を見てきましたが、駅前のアルシェは10~20代向けのお店、駅直結のルミネも若い方向けのお店が多かったです。
実は「住みたい街ランキング」は、調査の対象年齢が20歳から49歳。対象年齢を広げたら、また違った結果になるのかもしれません。
★再開発で消えつつある、昔ながらの商店街
大宮ではもう1つ、駅周辺は栄えていますが、少し離れた昔ながらの商店街は元気がない、という声がありました。
- ●「都市開発が始まっちゃったから、駅近の旅館をやっていたんですが、いまは飲み屋さんに貸しています。区役所からの道が一本道になるから、どかされちゃったりするからね。」
- ●「西武がなくなって、こんなにパチンコ屋がいくつも出ると思わなかった。うちも跡継ぎがいなくて難しいです。」
大宮駅の東口の商店街は、パチンコ店や居酒屋チェーン店ばかりで、シャッターを降ろす店も点在。また、40代ほどの喫茶店のマスターにお話をきいたところ、周りの同年代の方は再開発が進んでいるので、跡を継がずにテナント貸しをしてしまう方も多いそう。
「住みたい街」とは、どういうことなのかすこし考えさせられました。
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中矢邦子が「現場にアタック」でリポートしました!