コインロッカーに代わる新たな荷物の預かりサービスが始まりました。3月26日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。
日本を訪れる外国人が増加していることもあり、コインロッカーが不足しています。こうした中、新たな方法で荷物を預けるサービスが拡大しているということです。詳しいお話を、ecbo株式会社・代表取締役の、工藤慎一さんに伺いました。
★荷物の預け場所がすぐ見つかる!
- ecbo株式会社・代表取締役 工藤慎一さん
- 「『エクボクローク』というサービスで、“荷物を預けたい人”と“店舗の空きスペース”をマッチングする。例えば、漫画喫茶・カフェ・東京駅構内の空きスペース・美容室・郵便局・丸井などの百貨店が、荷物の預かり所になっている。コインロッカーに入らない大きな荷物として、例えばベビーカー・折りたたみ自転車・ゴルフバック・スキー板なども預かったことがある。」

ecbo株式会社・代表取締役 工藤慎一さん
【利用方法は?】
①まず利用者は、ネットで会員登録します。
(会員登録には、氏名・電話番号・メールアドレス・クレジットカード情報が必要)
②荷物を預けたいときは、エクボクロークのホームページから、どのお店に預けるかを選択します。
③さいごに、荷物の個数などを入力すれば完了です。
あとは荷物を持っていって預けるだけ!
【料金設定は?】
・バッグサイズ(荷物の最大辺が45cm未満)…1日300円
・スーツケースサイズ(荷物の最大辺が45cm以上)…1日600円
コインロッカーと同等のお値段で預けることができます(最大預かり期間は10日間)。

渋谷駅周辺の荷物預かり所。郵便局やカフェなど、様々な業態のお店が登録されています
★起業のきっかけは自身の苦労から
では、なぜ郵便局や百貨店などのお店を活用しようと思ったのか?再び、工藤さんのお話です。
- ecbo株式会社・代表取締役 工藤慎一さん
- 「1年半前、渋谷を歩いていたときに『スーツケースの入るコインロッカーが見つからない』と声をかけられた。そのときに一緒にコインロッカーを探したが、40分かかっても見つからなかった。調べてみると、渋谷のコインロッカーは1400個しかなくて、その内スーツケースの入るコインロッカーは90個しかなかった。コインロッカーを増やそうとしても土地不足のため増やせず、増やすためのコストもかかるので、コストがかからない方法はないかと考えて、お店のデッドスペースを使うアイディアに至った。」

荷物預かりを行っているお店には、この「スーツケース預かります」のステッカーが貼ってあります
コインロッカーを増やすには、土地も必要ですし、お金もかかります。そこで、お店の空きスペースを荷物の預かり場所に出来ないかと考えたそうです。また、このサービスはお店側にもメリットがあります。預かり料金の内の一部が収益になったり(副収入)、預けに来たお客さんがそのお店を利用するきっかけになったりと、集客に繋げる狙いもあるようです。現在全国で預かってくれるお店は約1000店舗ですが、今後1年で「10万店舗」を目指しているとのことでした。
★果たしてニーズはあるのか?街の声は・・
街で話を聞くと、預け場所で困っている人の切実な声が聞こえてきました。
- ●「いま、荷物の預け場所を探してます。宮崎から来た。どこもロッカーが一杯でなかったので。」
- ●「音楽やってるんで、路上ライブとかのために大きいアンプとCDケースが入る場所がない。あっても数が少なくて埋まってる。」
- ●「ロッカーがそこら辺になくて困り、仕方ないので今持って歩いている。PCとか服とか結構大変です。」
- ●「わたしの知ってるコインロッカーは、ベビーカーが入らない。カフェとか入りたい所があってもベビーカーを入れるスペースがないので、(お店に)預けられるんだったら利用したいと思う。」
今回は新宿でインタビューしましたが、旅行者はもちろん、楽器を持っている方、ベビーカーを預けたいお母さんなど、多くの人が預けるスペースがなくて困っていました。
★今後の展望は・・・
最後に、工藤さんに今後の課題や展望を伺いました。
- ecbo株式会社・代表取締役 工藤慎一さん
- 「僕らのサービスは完璧じゃないと思っています。コインロッカーの素晴らしいところは、無人で、置くだけで安心安全に荷物を預けることが出来るというシステム。だからこそ、ここまで浸透してきた。でも、一方で大きな荷物預けられなかったり、複数日預けられないなどの、コインロッカーがまかないきれない点に関しては、我々のサービスで担保すればいいと思う。『きょうはエクボクローク使おう』とか『きょうはコインロッカー使おう』とか、いろんな選択肢があればいいのかなぁと考えている。」
現在、エクボクロークでは、預かってくれる店舗を増やす取り組みはしているんですが、無闇に増やすのではなく、審査項目を設けて安全に保管できる店舗に限定するなど、セキュリティー面も意識しているそうです。これまでコインロッカーが果たしてきた安全安心の役割も果たしていけるようなサービスにしていきたいということでした。

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!