去年の秋以降の天候不順で野菜の値段が高いと言われていますが、そんな野菜のなかでも「キャベツ」にまつわるお話。3月14日(水)は、レポーター中矢邦子がTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で『捨てられるキャベツを救う“キャベバンバン”』について取材報告しました。
★都内の八百屋「キャベツの値段は落ち着いてきた」
まずは、いまのキャベツの値段について。まだ高いのか、昨日最新の状況を新宿八百屋の店長・清水潤さんに伺いました。
- 新宿八百屋 清水潤さん
- 「キャベツは、年末はすごく高騰してました。いま暖かくなってきたんで、やっと平年並みに戻ってきた感じ。年末まで、398円や458円で売ってて、年明けてから徐々に下がってきて298円。いまですと、国産の春キャベツが198円ぐらいには、下がっています。実際300円超えると手を出し辛いですよね。去年、台風の次に寒さがきて、野菜も育たなくなったので異例のことです。うちは、中国産のキャベツを入れて、国産と両方のキャベツを売ってました。」
キャベツなどの葉物の野菜が、去年の秋に台風があってその後すぐ気温がさがって冬になったため、野菜が育たず高値の野菜と化していたのですが、3月に入って天候が安定したことから一転して、キャベツがよく育つようになったことから、この数日で安くなって平年並みまで戻ってきたそうです。
★キャベツをムダにしない取り組み「キャベバンバン」
そんな高値から手の届くところまで帰ってきた感のあるキャベツですが、そんなキャベツを巡っては大手食品メーカーがネットである呼びかけを始めて昨日話題になっていました。いったいどんな呼びかけなのか、日清食品の白澤勉さんのお話です。
- 日清食品 白澤勉さん
- 「日清食品では、日清カップ焼そばUFOのオススメの作り方、一番うまくできる作り方をお客様に説明する『キャベバンバン』という企画を今週から始めてます。キャベバンバンとは、どうしても作るとき湯切りをしたあと、フタの裏にキャベツがついてしまうことが結構ありまして、そちらをキレイに落とす方法です。フタをバンバン叩いてキャベツを落とすというものです。」
湯切りをした後にフタにつくキャベツをムダにしないで、フタの上からバンバン叩いて落としてから食べることで捨てられてしまうキャベツを救おうというのが、このキャベバンバンという取り組みなんです。さすがに、説明書きにはそこまでの事は書いていないのですが、日清食品はおとといからネットでキャベバンバンしましょうと呼びかけたところ、ツイッターなどでも拡散されて、「私もやってみる」や「なにか新しいギャグ?」などなど反響もあって話題になっていました。
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白澤さんと。今までキャベバンバンって思いつきませんでした・・・。
★日清の調査「捨てられるキャベツは年間4トン」
そんなキャベバンバンの取り組み。いったいなにがきっかけではじめたのか、日清食品に伺うと、こんな実態もお話ししていました。
- 日清食品 白澤勉さん
- 「キャベバンバンを始めるきっかけは、ネットでのお客様のキャベツがフタ裏にくっついて困っているという声です。だったら解決する方法を伝えていこうと。調査をしてみると、カップ焼そばのユーザーの中で13%の方がフタ裏についているキャベツを気にしないでフタごと捨ててしまうことが分かりました。それを計算すると年間で約4トンの食品廃棄です。これはキャベツを落とせる作り方を告知するとともに食品ロスをなくす一石二鳥の企画かなと思ってキャベバンバンを勧めています。」
日清食品の調査によりますと、13%の人がフタ裏にキャベツが残っていても捨ててしまうそう。それが計算すると、1年間でおよそ4トンものキャベツ捨てられているそうです。
★捨てる派・舐める派・箸ですくう派
では、実際に街のみなさんは、カップ焼そばのフタに残ったキャベツはどうしているのか。昨日聞きました。
- ●「裏にキャベツついてるとか気にしたことなかった。台所で湯切りして、そのままはがして捨てちゃうんで。今週からキャベバンバン?ウケる!」
- ●「自分は舐めちゃったりすることが多いですね。もったいないんで、やっぱり。味はしないですね。けど、素材の味・・・そういうのを楽しんでいるので、食べてます。気づいたら、すぐ舐めちゃいます。」
- ●「うちの子供は野菜嫌いなので“かやく”を避けてますけど、私は捨てないです。ちょっと割り箸で落として、美味しく頂いてます。湯切りしたときにつかないように、極力下の方にかやくを振り落としてお湯を入れれば、フタにつくことはないと思います。」
きのう聞いた中では「捨てる派」「舐める派」「お箸ですくう派」はいらっしゃったんですが、もうすでにキャベバンバンをやっているという方はいませんでした。
また、最後の方の「お湯を入れる前に事前にキャベツを麺の下に落としてからお湯を注いで捨てると、キャベツは麺の下にあるのでフタにつかない方法」。
この方法どうですか?と日清食品さんに伺うと、その方法ですとキャベツを下に落とすと麺に触ってしまう可能性があるので、日清食品としては衛生上、麺に触らず調理してほしいので「キャベバンバン」で、ということでした。
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中矢邦子が「現場にアタック」でリポートしました!