今日は除菌に関するお話です。最近ではインフルエンザ対策もあり、多くの企業やお店で手を除菌する消毒剤が置かれていますが、実はいま、「◯◯専用除菌」という商品が続々と出てきています。12月10日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。
まずは、株式会社コジットの芳田 準治さんのお話です。
★シャワーヘッド専用除菌
- 株式会社コジットの芳田 準治さん
- 「商品名は「シャワーヘッドつけおきキレイ」という商品です。11月1日発売。特徴は、シャワーヘッドの汚れや水アカ、石鹸カスを除去する商品で、実際にシャワーヘッドが汚れているということにみなさん気付いてこんなに汚れてたのかというのに気付いて連絡いただきます。」
お風呂、洗面所、キッチンのシャワーヘッドを除菌・消毒するシャワーヘッド専用の除菌剤です。
実はシャワーヘッドには身体や頭を洗った時に付いた汚れが少しずつ溜まっていって、想像以上に汚れているそうで、肌荒れの元になったりします。そこで、人体に影響のないクエン酸と乳酸だけを使用する、つけ置きするだけで酸の力を使って菌の細胞を分解してくれる商品を開発し発売しました。
いままで「シャワーヘッド専用の除菌商品」というのはなかったそうで、SNSでも「こんなに汚かったのか」という投稿も多く、 株式会社コジットにも問い合わせが増えているそうです。ちなみに値段は5回使用分で500円となっています。
★加湿器専用除菌
「◯◯専用除菌」、続いては、株式会社UYEKIの成尾 正和さんのお話です。
- 株式会社UYEKIの成尾 正和さん
- 「「加湿器の除菌タイム」。加湿器のお水のタンクに5ミリリットルの除菌タイムを入れると内部を除菌できるものです。色々な施設で特に冬場、インフルエンザ対策で加湿を使うところが増えているが、特に最近問題になっているのが水回りのレジオネラ菌。加湿器の中で繁殖した場合、部屋中にまきちらすことがある。それを吸い込むと加湿器病と呼ばれる肺炎のような症状を起こすことがある。加湿器に対する衛生の意識は高まっていると思います。」
加湿器が原因でかかる病気を「加湿器病」と言いますが、正式には「過敏性肺臓炎」。除菌・消毒をしないと肺炎のような症状が出てしまう場合があります。
昔に比べて、自宅だけでなく会社やお店、加湿器を置くところはすごく増えましたが、加湿器で病気を予防しているのに病気になってしまっては元も子もない。手入れが必要です。
加湿器を除菌・消毒する商品は他にも販売されていますが、一番最初に発売したのが株式会社UYEKIで3年の研究の末、水道水を使う加湿器ならどんな機種でも使えるという除菌液を発売しました。値段は500ミリ(1000回分)で1200円、1リットル(10000回分)で2000円。
そしてまだあります。こんなところを除菌する商品。株式会社MEDIK(メディク) 商品企画部の赤坂 智親さんのお話です。
★歯ブラシ専用除菌
- 株式会社MEDIK商品企画部の赤坂 智親さん
- 「ハブラシを除菌する充電式の除菌キャップです。ハブラシの菌を99・9%、3分間で除菌することができます。あくまで個人用で、キャップを持ち出して学校とか職場で使っていただくもの。そもそも歯磨きは口の中の汚いものを取り除くためにするものだが、それがブラシにくっつくのは当たり前の話、その菌は繁殖しますのでそれを自分の口に戻すということにもなりかねないので除菌はしないといけない。8月に発売してほとんど品切れ状態で生産が追いつかなかったが、ようやく12月に入って在庫が潤沢になってきた。これからさらに売れそうです。」
これまでも「ハブラシ除菌ケース」というものは流通していました。これはハブラシ全体を入れるものでしたが、今回のはハブラシのブラシの部分だけを入れるコンパクトなもので、ケースではなくキャップ。8月に発売して売り切れ状態になるほど人気。
コンパクトになった他、除菌の方法も「UV(紫外線)ランプ」から「LEDランプ」に変えたことにより光量が上がり除菌能力も向上し、このキャップに入れて3分で除菌ができます。
今は持ち運び用ですが、ハブラシ4つを除菌できるホルダーは今月17日に発売されます。
シャワーヘッド専用、加湿器専用、ハブラシ専用、除菌・消毒商品はどんどん出てきていますがどうして今増えているのか、株式会社メディクの赤坂さんはこう分析していました。
★除菌に対する意識
- 株式会社MEDIK商品企画部の赤坂 智親さん
- 「みなさんの意識じゃないですかねおそらく。除菌をしないと汚いという意識が高まっている。ここ2〜3年くらいでも感染病への意識や大気汚染の人間の意識が変わってきているという気がします。そういったこともあって製品化が増えているんだと思います。」
実は今回お話を伺った3つの企業とも、「人々の除菌に対する意識が変わってきた」と同じことを話してくれました。今日紹介したのは3つの商品ですが、他にも、「マスク専用の除菌」「お風呂の床にしか使えない除菌」など、◯◯専用の除菌アイテムが続々登場し、売れているんです。