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Channel: 現場にアタック – TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~
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大手不動産や海外勢も参入。最近の「学生寮」がすごい!

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この時期、大学の推薦入試の結果が出始め、来年の春に入学する新大学一年生の進路が決まってきています。そして、もうすでに募集や予約が始まっているのが【学生寮】。今日は学生寮のお話。実はここ数年、学生寮に変化が起こっているのだそうで・・・。

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!12月3日(火)は、『大手不動産企業に海外勢も参入 最近の学生寮がすごい!』というテーマで近堂かおりが取材をしました。

 

最近の「学生寮」がすごい!http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20191203073519

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

★ここ2~3年で激変!

学生寮に何が起こっているのでしょうか?株式会社学生情報センター 広報室の寺田律子さんのお話です。

寺田律子さん
「学生寮、昔は学校に帰属する学校がやっている寮で、寮則が厳しくて門限があって共同風呂でキッチンもなかったが、ここ最近特に2〜3年は変化してきました。部屋にバス・トイレが付いていて1階にはカフェテリアや運動ができるフィットネスラウンジ、勉強やコピーができるスタディルームも用意している。圧倒的に首都圏に学生が集中していて、東京・大阪・京都では一人暮らしの学生さんが増えている傾向にある。民間も寮タイプのマンションを増やしていてそういう意味では学生寮は増えています。」

今の学生寮は、昔のイメージとはまったく違うもので、カフェが付いていたり、フィットネスジムがあり、カラオケができる多目的ホール、IoT家電付きの部屋、大画面で映画がみられるシアタールームなど施設が充実しています。思わず、すご~い!!学生寮ってずいぶん豪華になっていたんですね!

★不動産会社がなぜ学生寮?

それも特にここ2~3年で目立ってきた学生寮の変化ですが、急激な変化の理由のひとつが、大手不動産企業の参入です。東急不動産の広報担当の方に、参入した時期と、なぜ参入したのかを聞きました。

東急不動産の広報担当
「我々【キャンパスビレッジ】というブランド名で学生専用マンションを展開しています。最初の物件は豊島区椎名町に物件、2018年の1月に竣工しました。今年は北区赤羽、川崎市中原区、京都の右京区にも物件を作っていま4施設となっています。最近のマンションだと駅から近い物件が好まれていますが、駅から離れていても逆に学校に近い例もありまして、学生さんは自転車で通うので駅に行かなくても良い場合が多い、あとは日本の場合3月に卒業という人が多いので引っ越しシーズンが1箇所に固まっているのもメリットです。」

不動産会社としてのメリットがあるんですね!駅から距離のある立地の物件も上手に活用できる、というのは、納得!また、不動産会社にとって、一番困るのは【空室になること】。学生寮だと駅から離れていても部屋が埋まり、【卒業=引っ越し】となるので、出て行く時期がはっきりしていて次の募集を早くから始められる、というメリットがあり、収益が安定します。

東急不動産の他にも、伊藤忠都市開発は2017年に初めて学生寮タイプのマンションを作り、来年3月に早稲田に新しい寮をオープンさせます。三井不動産レジデンシャルも、2017年に学生寮に参入。練馬区に7階建ての大きな寮を運営しています。

さらにJR東日本の参入も決まっていて、グループ関連会社が、2020年春に、中央線三鷹駅~立川駅間のエリアに学生寮を作ると発表しています。

★【国際学生寮】の運営会社が日本上陸!

首都圏に学生が集まっているということと、収益が安定するという理由で、続々と大手が参入してきている学生寮ですが、ついに、こんな会社も参入してきました。

滝沢洋さん
「世界8カ国、35都市で国際学生寮を展開しているGSAというグループがあって、そのGSAと日本のスターアジアとの合弁会社です。我々の学生寮は、日本にきている留学生にやさしい、それから日本人の学生で留学生とコミュニケーションしたい、インターナショナルで活躍したいという人にやさしい寮です。3年くらい前に日本に進出して去年の春に1号物件をオープンしました。2号物件はいま工事をしていまして、来年の春に杉並区の下高井戸にオープンする予定となっています。」

お話をしてもらったのは、GSAスターアジア株式会社の代表取締役 滝沢洋さん

イギリス、ドイツ、スペイン、中国、ドバイなど世界35都市で、30年前から学生寮を専門に運営している企業の日本法人です。去年 文京区に【ハクサン ハウス】という学生寮をオープン。来年2020年の4月には下高井戸に【ユニネスト】という学生寮もオープンさせます。

首都圏に集中しているのは日本人学生だけではなく、外国人留学生も同じ。増えている留学生や、その留学生とコミュニケーションをとりたい日本人学生向けに特化した学生寮なのです。

ちなみに、家賃は8万円~15万円。留学生にも分かりやすいよう、光熱費やネット代などすべて込みのお値段に設定しています。(留学生が多いのでハロウィンやクリスマスには壮大なパーティーが行われるそう。)

★20年前のイギリスと同じ流れ!

大手企業や海外勢が続々と参入、というこの動きについて、GSAスターアジアの滝沢さんはこう分析していました。

滝沢洋さん
「学生寮が注目されて競合が増えると、ビジネス的には困るという考え方もあるが、注目されるとみんな切磋琢磨して良いものを作ろうとする。イギリスではそうやって学生寮のレベルが上がってきた。イギリスで20年くらい前に留学生がすごい増えてたくさん学生寮が増えて、変化、進化してきた。それと同じことが20年後の今、日本で起きているという感じです。」

いま日本で起きている動きは、20年前にイギリスで起きていたのと同じ、ということなのです。

20年前のイギリスでは、留学生が増えて、学生寮分野に新規参入企業が増えて、結果キレイでサービスのいい学生寮が増えた!のです。イギリスではそうやって学生寮が進化してきました。いまでは、学生が自分に合った特色のある寮を選べるほど充実しているとか。

日本でも今後、そういった流れが加速していきそうです。

「現場にアタック」近堂かおり

近堂かおりが「現場にアタック」で取材リポートしました。


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