この夏は、セールなどで、たくさんお買い物をした人も多いはず。そんな「ショッピング」に関する最新事情を8月22日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で志田ディレクターが取材報告しました。
最近、こんなショッピングに関する調査結果が発表されました。ネットマーケティング会社LIDDELL「リデル」株式会社の萩原雄太さんのお話です。
★インスタのインフルエンサーきっかけの買い物急増中!
- LIDDELL株式会社 萩原雄太さん
- 「弊社のSNSの調査によると、20代、30代の若年層は、商品サービスを検索するときに、「ヤフー」「グーグル」よりもインスタグラムが多くてなんと、84・9%が、検索する際にインスタグラムを活用したデータがあります。さらに検索した後、インスタグラム社の調査によると、そこからアクション、購入ですね、「#検索」から、アクションを起こす人が42%というデータも出た。SNSでそういった売れが起きているので、そこで影響力を持っている一般人の方々インフルエンサーさんを活用して企業さんの方が、タイアップする数も年々増えていますし、インフルエンサーマーケティングの市場も年々拡大しています。」
インスタ経由で買い物とは、スマホで検索する方も、多いと思います。インスタグラムでも「#●●」と入力すれば、関連するインスタが検索可能ですが、その際、注目されるのが「インフルエンサー」という方々。インスタでたくさんのフォロワー数(ファンの数)を持つ発信力の高い人たち。芸能人やタレントというより、最近人気は、ショップの店員とか、美容師などの職業の方なども多いです(主婦などの方もいます)。
そのインフルエンサーのインスタを見て、これカワイイから買いたいと、ユーザーは企業のサイトにとんで買い物をする傾向を「インスタショッピング」といいます。
だから最近、企業の皆さんもインフルエンサーとタイアップして商品告知する傾向が高いんです。ただ、念のため、注意点として、企業タイアップの場合、インフルエンサーは、企業からお金をもらってやっていますので、きちんと、商品広告を示す=「#PR」とか「●●さんからご提供です」などの文言を入れる必要があります。(それを入れずにタイアップを隠すやり方はステルスマーケティングとなってしまいます)
実は、こうした、インフルエンサーに特化したショッピングサイトも続々登場しているんです。アマゾンは、インフルエンサーがデザインしたファッションサイト「The Drop」を今年5月に開設。また、8月29日からは、さきほどの「リデル」が手掛けるサイトとして、企業PRではなく、インフルエンサーが本当に好きで買ったファッションブランドだけを販売するネットサイト「FOR SURE」オープンさせたりするんです。
インフルエンサーショッピングが流行ってることが見えてきましたが、ここで街角調査!街の皆さん、そんなにインフルエンサーショッピングしてるのか、調べてみましたら、こんな回答がでてきました。
★インフルエンサーショッピングはもはや、当たり前?
- 女性1
- 「インスタで、何回かあります。水着。「エッグモデル」というギャルのモデル。」
- 女性2
- 「結構あります。今着てるトップスも海外モデルのインフルエンサーのを見て。アメリカLAのモデルさん。お店で「FOREVER21」とか「H&M」とかで買うと、人とかぶるので、インスタモデルのを買う。ブランドはタイガーミスト=オーストラリアの。アメリカのインフルエンサーが着ている。」
- 男性
- 「インフルエンサー、よくインスタ見るんで、美容師とか、ショップの人もそう。それこそこういう「シャツ」もそうだし「アクセサリー」も結構頻繁に見る感じ。トータルでいったら、150万円くらい使ってるんですけどインスタきっかけ・・・まぁもともと服が好きだったんで・・・」
海外の方や、ショップ店員のインフルエンサーを参考に、主に洋服が多い。きのう原宿の若い人10代~20代の8割以上は、みんな買った経験がありました。と・・・
インフルエンサーショッピングが非常に盛んですが・・・さらにこのインフルエンサーについては、こんな進化も遂げていました。株式会社PASTURE(パスチャー)の吉本拓也さんのお話です。
★若い人たちだけじゃない! シニアインフルエンサー登場!
- 株式会社PASTURE 吉本拓也さん
- 「従来、インスタグラム=若い人というイメージがあるが、弊社では、50代以上のシニアインフルエンサーでキャスティングサービスを始めています。上でいくと、70代、80代もいらっしゃいますが、母数からみるとまだ少ない。多くは、シニアインフルエンサーで依頼を受けるのは、美魔女さんを使った美容関係、あとコスメとかそういったものが多いです。男性のインフルエンサーの方でもいわゆる、イタリアンオヤジと言いますか、少しダンディなアパレルとか、あとは、おタバコのPRとかお酒のPRとか、そういった案件はありますね。」
このパスチャーという会社は、インフルエンサーのキャスティング会社で、インフルエンサーは若い人だけじゃない!50代以上も徐々に増えてるんです。中には、写真家や、モデル経験者の80代の方でフォロワー数、数万人の方もいたり・・・
シニアインフルエンサーの中には「美魔女」とか、「ちょいわるダンディ風」なインフルエンサーが多くて、化粧品や、健康食品、タバコやお酒など、若いインフルエンサーとPR内容が違うんです。
というふうに、インフルエンサーが、いまやショッピングのキーワードなんですが・・・人気と同時に、こんな苦い経験をしている人も多かったんです。
★結局は、ネットショッピングなので、サイズや似合わないことも・・・
- 女性1
- 「小っちゃかったサイズが。ただ見ただけだから。買ったら小さくて、インスタで買ったやつがダメだったからメルカリで売った。」
- 女性2
- 「このサンダルとか、買ったんですけど、ちょっとヒール高すぎた。もっと低いと思ってた・・・から、思ってたのと違う。」
- 女性3
- 「細身のジーパンとか、ちょっと自分の脚の形に合わなかったり買って気づいた。結局、ちょっと派手系になりたいなと思ったんだけど、自分はその服を着ても、派手系にはならず、「私は私」でした・・・なので母親にあげました!母親がいま派手になってます!」
もやっぱり、インフルエンサーから買い物する理由はその人がカッコイイといった理由が多いんです。そうすると、あくまでもその人に似合っているだけで、自分が似合うとは限らない。それでもついついインフルエンサーショッピングしてしまうのは、最近は、メルカリなどのフリマアプリが登場しているので失敗を恐れないからという理由もありました。