いま壊してもOK、問題なしと話題になっている破壊スポットがあるそうです。
6月19日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、取り上げました。
それが、5月に都営大江戸線の蔵前駅から2分の場所にオープンしたばかりの日本初上陸という破壊スポット。どんな場所か「リーストルーム」を運営する河東誠さんに聞きました。
★日本初上陸の破壊スポット「リーストルーム」
- リーストルーム・河東誠さん
- 「ここでは日常ではやってはいけないことができるモノが壊せるサービスを展開しています。
蔵前から徒歩2分場所にあって、モノが壊せる新感覚エンターテイメントサービス「リーストルーム」っていう名前で展開してます。
Release of Beast 野獣の解放の造語になります。弊社のサービスは本能的自我を表現するっていうのをコンセプトに普段表現できないような自我がみたいなのを表現できる空間として存在していきたいなっていう思いがこもっています。」
- ディレクター
- 「本能で壊しちゃっていい?」
- リーストルーム・河東誠さん
- 「大丈夫です
リーストルームでは4つのコースを用意していてだいたい料金としては4千円から7千円ぐらい。
時間は15分から20分で壊せるものは小型家電だったりワレモノ、食器、空き瓶などが壊せます。
バットとかゴルフクラブとかそういったもので壊すことができます。後は投げて壊すことも。」
- ディレクター
- 「危なくない?」
- リーストルーム・河東誠さん
- 「もちろん安全対策の方がしっかりしていて、長袖長ズボンのつなぎを着て頂いて手袋二重、ヘルメットも着用してもらいます。
空間自体もうす暗くなってて SNS 映えするような空間で、利用中の写真動画取り放題なのでそこでSNS発信してもらったりとか、結構映えるので。」
薄暗い個室の空間にある家電やお皿などを置いてあるバットやゴルフクラブを使って、ひたすらモノを壊すと言うサービスで15分4000円から。
蔵前駅から2分ところにあるビルの地下1階にお店はあるんですが、お店には体が隠れるつなぎと顔と頭を隠すヘルメットグローブなどが用意されているので、安全性も考慮しているんです。
こうしたものをぶっ壊すスポットと言うのは、アメリカにはあるそう。河東さん「非日常のエンターテイメント空間を作りたい」と大学時代からこの事業を計画し、本場のアメリカにも視察に行って「これだ!」と確信し、新卒で入った会社を辞めて、このリーストルームを始めたそうです。
お店には、日常では味わえないことを体験したい、仲間で快感を共有したい、などを求めて、お客さんが多い時は1日60人以上も入るそうです。
ただ、ただただモノを壊す快感を求めてくるお客さんとは、どういう人たちなのか気がになったので、利用者の方にも話を聞いてみました。
★リースト・ルーム利用者の声「なぜ破壊しに来たのか」
- 利用者の声
- 「名古屋からきました。めちゃめちゃ面白かったですね。やってはいけないことじゃないですか、なので躊躇は最初しましたけど、1回やるとガードが外れると言うか、それであともやりたい放題やっちゃってましたね。
職場の上下関係とかやっぱりめんどくさいなーって日々思って、そういうのがストレス溜まってるんで、本当に解消されましたね。
友達とふたりで来ました。海外では結構人気っていうのは知ってたんですけど、日本でなかなかこういうのって批判も多いんじゃないかなと思う。
でもの壊すってのやっぱり賛否両論あると思ったんですけど、実際やると最初の10分はなかなか罪悪感と背徳感とまだあってあんまり力とか入れてなかったんですけど、
途中からちょっとやな奴が顔とか、日頃の鬱憤とかを思い浮かべながら壊すとまたちょっと違う感情でバット振り回すこともないので、これはまったらやばいなと思います。」
名古屋から2人できたという社会人のふたり。最初は罪悪感があっても、最後は会社のストレスを壊すことで解消できたとお話していました。
先程の河東さんによりますと、カップルをはじめ、多いのは若い女性だそう。また、同じ会社の仲間できて、日ごろの上司からのストレス解消なんて使い方もあるそう。なので今は法人利用の場合、同じ会社で5人以上で予約すると10%割り引く法人割引も行なっているという事でした。
ここまでは、大人がストレス発散でモノを壊す新サービスの話でしたが、小さいこどもが何かを壊す、そんなサービスも最近定着してきたものがあるそうです。こどもが壊すとは何か。プレゴの中澤優子さんのお話です。。
★プレゴ・中澤優子さん
- プレゴ・中澤優子さん
- 「私たちはのケーキ屋のプレゴでは、1歳の赤ちゃんがお誕生日に壊すケーキを作っています。
壊してオッケーですね。ぐっちゃぐちゃにしてもらって手づかみで食べていただくような形のケーキ「スマッシュケーキ」を作ってます。」
- ディレクター
- 「スマッシュケーキっていうのは日本では聞かないですが」
- プレゴ・中澤優子さん
- 「海外だとも本当に当たり前でアメリカもそうですし後はタイとかでもすごい今人気のもので、日本で専門店というのは本当に少なくてうちはもう全部オーダーメイドで作るので皆さんがデザインしたものを思いっきり壊してもらうっていうような商品になります。
今はご家庭のお誕生日会っていうのはもちろんなんですけどすごく増えてきているのはフォトスタジオさんでの1歳記念の撮影に使われることが多いです。赤ちゃんが手づかみ食べていうのって感覚を養うっていうのもあるので、そのお祝いのケーキっていうのを作るって思いで作っています。」
こちらケーキ専門店プレゴさんでは、壊してOKのオーダーメイドケーキ5号サイズ3900円から販売しているんです。
赤ちゃんが壊すケーキと言うのは、日本では馴染みが無いですが、海外では「スマッシュケーキ」と言って、1歳の誕生日に赤ちゃんがケーキを壊しながら食べると言う文化があるそう。
中澤さん、かつては普通のケーキ屋をしていたのですが、このスマッシュケーキをやりたいと言う海外系のお客さんの声をきっかけに、3年前から専門店をはじめ、いまでは写真館にケーキを収め、そこで撮影してくれるそんなサービスで大忙し。3ヶ月待ちだそうです。
壊すケーキのニーズ。実際きのうお台場ビーナスフォートのラブストキッズフォトスタジオで、スマッシュケーキの撮影を終えた利用者の方にきいてみました。
★プレゴのスマッシュケーキ利用者の声「やってみて…」
- 「1歳の記念でケーキを自宅で食べさせたかったんですけど、ちょっと汚れちゃうし嫌だなーって思ってお願いしました。
ただでさえ毎日汚れてんのに、ケーキってクリームとかだから大変で、1歳児が食べれるケーキを探すのもちょっと大変かなと思ってお願いしました。
家だとたぶんもカーペットとかクリームが染み込んじゃってとか、そういった考えをしちゃうんで、ここだとといった考えもなくそれは大きいな思いますね。
特に食べ物はあの今ぐちゃぐちゃにしたい時期で家だと結構規制かけるんですよ。もうすぐに取り上げたりして。
だけど今日はもう本人の思いっきりやれたから楽しかったんじゃないかなって思います。
1歳2歳ぐらいまでかなスマッシュケーキできるのもね。
3歳だと逆にこうやっちゃだめって言っても分かる年頃で、これがいいと思われたら困るから、この1歳2歳ぐらいまでかなってね、スマッシュケーキできるのも。」
親からすれば、普段はケーキをグチャグチャにしたらダメというところを存分に楽しんでと寛大に見守れる。あとは、スタジオなら、家が汚れないし、後片付けもないというところもポイント。
一方で教育上どうかなという部分もお話されていて、良い事、ダメな事を理解する前までならやらせてあげられるので、今のうちかなともお話していました。
壊してOKというニーズ。それに答えるサービスも色々登場しているようです。