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Channel: 現場にアタック – TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~
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大変なのは子どもだけじゃない?親も苦労する自由研究の今

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夏休み真っ盛りですが・・・最近「自由研究」についてのイベントが増えているんです。7月29日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、レポーター田中ひとみが取材報告しました。

自由研究についてのイベントとはどんなものか?まずはこんなイベントのご紹介。パソナグループ・グループアドミ部・部長の奥山真栄さんのお話です。

★「自由研究、何しよう?」ヒントが得られるイベント開催

パソナグループ・グループアドミ部・部長 奥山真栄さん
小学生の夏休みのお子さんを対象に、子どもスクールとして「Miracle Kids Otemachi(ミラクルキッズ オオテマチ)」を開催します。季節の工作として風鈴を作ったり、日本橋の立地を生かして鰹節屋さんや海苔屋さんなど昔ながらの店を知る「日本橋美味しい探検隊」を実施したり、当社の外国人社員が講師になってブレイクダンスを英語で教える、体験しながら英語を楽しく学ぶというような授業も用意しています。
森本毅郎スタンバイ!

7月29日〜8月2日までの一週間のスケジュール

「Miracle Kids Otemachi」では、7月29日〜8月2日と8月19日〜8月23日の計10日間、自由研究に役立つ様々なプログラムが企画されています。

料金は5日間利用で2万5000円、1日のみの利用は6000円。決してお安くないのですが・・・参加希望者が多く今年で2回目の開催だそうです。

こちらは9時〜17時半まで一日がかりのカリキュラムなので、保護者は朝、子どもたちを預けて、帰りに迎えに来るだけでOK。お話を伺うと、ただの自由研究対策ではなく、夏休みの“子供の居場所づくり”という狙いもあるようです。実際、最近は共働きのご家庭も増えているので、長期休暇中に、両親が働いていてもお子さんにいろんな体験をさせたい、と思っている方々にニーズがあるようです。

★無料開催『夏休み2019 宿題★自由研究大作戦』

さらに、こうした自由研究に役立つイベントを無料で開催している団体もありました。一般社団法人 日本能率協会の久武克年さんのお話。

一般社団法人・日本能率協会 久武克年さん
「夏休み2019宿題・自由研究大作戦」というイベントを東京流通センターで、7月30日〜8月1日まで行います。このイベントは様々な企業や団体がブースを構え、小学1〜6年生の子どもたちや、一緒にいらっしゃる保護者の方々に向けて色々な学びのプログラムを提案します。例えば、松永堂というお香の会社が出展していて、日本古来からある香りの文化について学ぶようなプログラムを実施したり、伊藤園ではペットボトルではなく急須でお茶を入れるお茶の飲み方の勉強を提供しています。
森本毅郎スタンバイ!

手帳でお馴染み、日本能率協会の久武さんに聞きました

森本毅郎スタンバイ!

日本能率協会が主催する夏休みイベント「夏休み2019 宿題★自由研究大作戦」公式から

森本毅郎スタンバイ!

プログラム

日本能率協会が主催している「夏休み2019宿題・自由研究大作戦」は、7月30日〜8月1日の3日間、東京流通センターで行われます。

こちらは、保護者と子供で参加してもらうイベントで、企業がブースを開き、自由研究に役立つ様々なプログラムを展開しています。

伊藤園の他にも、第一パン(パンの作り方や材料について学べる)、森永乳業(ヨーグルトに入っているビフィズス菌の働きについて学習)などといった有名企業が多く参加していることや、いくつでもプログラムを受けられるところが人気のようです。

今年で5回目を迎えますが、毎年およそ1万5000人も、参加するそうです。

★テーマが“自由”で不自由に…

このように、子どもたちが意欲的に自由研究に取りかかれるイベントが広がり、参加者も増えていますが、どうしてこうしたイベントに参加するのか?街の親子は自由研究についてどう思っているのか。街の親子に聞きました。

小学6年生・男子
豆腐を作る。去年塩作ってにがりがあるから。
父親
去年海水から塩を作ってにがりがあるので大豆から豆腐を作ったらと僕がどうでしょうかと提案しました。親の自由研究ですね。
小学5年生・男子
メントスコーラをやってみて、なんでそうなるかを調べる。
母親
どういう構成にするのか、何を調べるのかっていうのを1日計画立てに使いました。
小学4年生・男子
木工教室に行ったりして、家具とかを作ったり、旅行記とかその国の新聞とか書こうと思っている。
母親
旅行記は自分でやると言っているので、それでも書き方を多少手伝うだろうし、木工教室に連れていくのがいいのかわからないけど、親としてお金で解決しようかなと。去年一番すごいと思ったのは、甲冑をダンボールで、着れる甲冑。あのクオリティを子どもができると思わないです。

親御さんとしては、授業参観の展示で並べられたとき、子供だけで作ったものだとちょっと寂しく見えてしまうこともあるので、手伝っているという人もいました。

また、「自由研究はプログラミング!」という声も出てきたのですが、昔と比べ、テーマも多彩になってきていて、手伝うのも大変なようです。

親としては自分にないアイディアを求め、このようなイベントに子供を連れ出しヒントを得ているようでした。

★企業のファンづくりの場に

こうして盛んになっている自由研究のイベントですが、実は、自由研究のイベントは、出店する企業側にもメリットがあるようです。日本能率協会の久武さんのお話。

一般社団法人・日本能率協会 久武克年さん
例えば今回、髪の毛のリーブ21が出ていて全然子どもと接点があるとは思えないんですが、子どもたちに自分たちの会社が社会の中でいかに健全な活動をしているかを知ってほしいという思いで出しているそうです。これは、当初の想定にはなかったことでした。また、企業によっては社員教育の場として使っているところもあります。日頃一般のお客さんと接していない社員の方々や若手にプログラムを考えさせて、生の声を聞いて次の日からの仕事に生かしてもらおうという研修の場として使われているケースもあります。

リーブ21といえば大人の髪の毛のケアの会社。他にも、ものを壊さずに中を見る非破壊検査を体験できる「日本非破壊検査協会」など、一見、子供にとっては馴染みが薄い団体が出店しているそうです。また、小学生にはちょっと早い「東洋大学」なども出展していました。

背景には、少子化の人手不足を念頭に、将来子供たちが進学・就職する時の選択肢に少しでも入ってほしいという願いもあるようで、親子だけではなく、企業側も自由研究に苦労していました。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!


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