去年の外国人の入国者数が3010万人で過去最多を更新しました。そんな外国人の皆さんは、最近は、有名な観光スポットではなく、日本人も知らないような色々なディープスポットに足を運んでいるようです・・・1月24日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。
「ディープTOKYO」をご紹介します。まず最初は、こんなところが人気になりつつあるんです。
★ディープTOKYO その①「瓦割り専門店」
- 「瓦割りカワラナ」川口民夫さん
- 「こちらのお店は瓦割りを体験できる、体験施設です。一番地域別にうちに来ている外国人の53%くらいがアジア系、香港・台湾・中国とならんで、アメリカ、オーストラリアとつながって来る感じ外国人の方は、スタートした当初からすれば、まぁまぁ来ていただけるようになって、外国人の量も増えてますし、マニアックなところ知ってんなっていう感じです。」
浅草の浅草寺の裏にひっそりと存在するディープスポット。土日祝日にだけ営業するお店なんですが、屋根の瓦を割る体験施設で、もともと割って屋根に使う「のし瓦」というのを拳で割るんですが、グローブをはめて、気合を入れて割るだけ。女性は5枚、男性10枚目安1回2000円くらいですが、徐々に外国人にウケてきているスポットなんです。実際、どんなものか、私も体験してきましたので、お聞きください。
★竹内。気合入れて、瓦割ります!
「それでは瓦割りに挑戦したいと思います。 結構練習したので頑張ります!(瓦割り5枚チャレンジお願いします)せい! パリン! 割れたー! ありがとうございます!」
これ、すっごい気持ち良い! 日本人でも人気出そうです!瓦は1枚2キロ以上する!重い!割る前には念入りなレクチャーがあるので緊張感の中、割れると気持ち良い!割れた瓦は、本当の屋根瓦にリサイクルされるので、無駄にならない。そもそも瓦割りは、日本文化か微妙ですが、外国人は瓦=日本文化なんです。ちなみに板を割る「板割り=ボードスマッシュ」なので「瓦スマッシュ」徐々に人気になってきているディープTOKYOの1つでした。そして、もう一つのディープTOKYOはこちらです。
★ディープTOKYO その②「屏風専門店」
- 片岡屏風店 片岡孝斗さん
- 「企業屋さんが大半なんですが、最近は一般の方とか外国人の方が多く見える。やはり中国の方が圧倒的に多いです。次に多いのはヨーロッパの方ですね。購入される方、あるいは体験教室をやってるんですが、屏風を作るってほとんどない。実際に自分でゼロから作り出す楽しさとかを体験教室を通して思って頂ければありがたいなと思います。」
屏風専門店は、東京ではもうここが唯一なんです。まさにディープTOKYOこちらはスカイツリーのすぐ横にあるんですが、店内にたくさん屏風があって、安いものだと1000円以下なので私も一番安い屏風、買ってきました。広げて2曲になるタイプ=800円 広げるとスマホサイズ!こちらのお店は、月曜から金曜まで営業していて、屏風体験教室は10名からの団体予約制なんですが、外国人に人気!ただ、どうしてみなさん、こんなディープなところを知っているのか不思議ですよね。そこで浅草の外国人の皆さんに実態調査どうやってディープスポットを探すのか、聞いてきました!
★外国人に実態調査 「みなさんディープスポットどう探すの?」
- ●「男性(where are you from?)NY USA (自分で歩いて見つけたりする)」
- ●「女性(where are you from?) NY USA(ディープなスポットは)グーグル検索、インスタ・ツイッター」
- ●「女性(where are you from?) MEXICO (インスタグラム)」
- ●「女性(where are you from?) USA(ディープな所行った?)きょうジブリのトトロのパン作り体験した。(どうやって見つける?)facebookで自分のまわりの情報ポップアップ出る。」
ほとんどの方は、ガイドブックとか観光情報サイトじゃないんです!みなさん「個人ブログ」や「ツイッター」「フェイスブック」で情報収集。観光庁の調査でも、外国人の情報収集1位は個人ブログで、SNSも上位。なので、ツイッターやインスタでは、「体験型」や「珍しいスポット」「絵になるスポット(瓦割り)(屏風)」が検索されやすいので、みなさん、ディープスポットでもどんどん集まってくるんです実は、今回の瓦割り専門店も、屏風専門店も情報発信はものすごい!瓦割り店では「15の言語のHP」があったり、屏風専門店ではインスタで「byobu」を発信したり積極的なんです。というのも、お店側は、外国人人気をこんな受け止め方をしていた。再び、屏風専門店の片岡さんのお話です。
★外国人人気で日本の伝統を逆輸入して継承したい
- 片岡屏風店 片岡孝斗さん
- 「屏風のそもそもの歴史が衰退傾向、ニーズがどんどんなくなっていく。それが後継者不足、売り上げもあるが、そういった問題意識があるんですが、日本人に良さを伝えていきたいのは重々あるが、海外の人に知っていただいて逆輸入じゃないけど、むこうで本質的なところが理解されたら、日本人にもっと興味をもっていただけるんじゃないかなというのはあります。」
外国人に来てもらい、世界的に人気になることでディープをメジャーにしたい。こうした想いがそれぞれのお店からも見えてきました。