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7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」。本日4月25日(木)はレポーター阿部真澄が『いちごスプーン』を取材しました!

現場にアタックレポーターの阿部真澄
★『いちごスプーン』知っていますか?
スプーンの底の部分が平らで、いちごの種のようなブツブツが刻まれた、いちごを潰す為の『いちごスプーン』。小さい頃にいちごを潰して砂糖をかけたり、牛乳を入れていちごミルクにして食べたなんて人もいるかと思います。最近見かけなくなったいちごスプーンですが、今は使われているのか?そもそも知っているのか?街で聞いてみました。
- 10~20代女性
- 「何に使うの?ジャムか!ジャムを作るときにこれで潰して煮る。そうすれば楽みたいな。」
- 「ニンニクすりつぶすやつ?ザラザラ部分(底の部分)で潰すの?最新器具かと思った!」
- 60~70代女性
- 「子供が小さいときにいちご潰してミルクかけた。子供が大きくなったので今はスプーンはない。」
- 「いちごスプーン。ミルク入れて食べるときに潰すじゃない?そのためのスプーン。(Q.若い子は知らないそうですよ)え?どうやっていちご食べるの?」

いちごスプーンで潰して砂糖と牛乳を入れて作る『いちごミルク』
若い人は「見たことがない」「見たことがあっても使い方を知らない」という人がほとんどでした。一方で年配の方は、「いちごスプーンを使ったことがある」「持っていた」という人ばかり。では、なんで最近は使われなくなってしまったのか?これだけ世代間にギャップが出るのは、近年の品種改良によっていちごが甘くなったから!昔は潰して砂糖や牛乳をかけないと酸っぱくて食べられなかったいちごですが、今はそのまま食べても十分甘くて美味しいですからね。自然といちごスプーンの出番が減ってしまったのです。
★いちごスプーンで離乳食?
使われる場面が減ってしまったいちごスプーンですが、実は今、別の使われ方で注目を集めています。いちごスプーンを初めて発売した新潟県燕市にある小林工業6代目社長 小林貞夫さん にお話を伺いました。
- 小林貞夫さん
- 「離乳食の固形物を潰して食べやすくして食べさせるとか、介護用で咀嚼力がなくなった老人の方に介護者がニンジンなど硬いもやかぼちゃとか潰して食べやすくしてあげるという時に使われていると聞きました。調べてみたら離乳食の紹介をしているムック本でいちごスプーンが登場して紹介されている。使い方でいろいろあるので、売れているのかと。」

小林工業の販売する いちごスプーン
普通のスプーンと違って底が平らだから食べ物を潰しやすいということで、『はじめての離乳食』という本で紹介され話題になりました。さらに、ネット通販でもいちごスプーンの商品説明の欄に「離乳食や介護食にも便利」と掲載されています。このように、別の用途で再注目を浴びているようなのです。そこで実際に街で子連れのお母さんに「いちごスプーンを使っているか?」聞いてみました。
- 「いちごを潰すときにしか使ったことないですね。でも今見て離乳食でも使えるなぁと思った。バナナとかジャガイモとかだったら潰せるんじゃないですかね。」
- 「離乳食で使った。『ひよこクラブ』とかそういう雑誌に載っていて、ニンジンとか擦るのに良いって。」
- 「使っていた。お粥とか果物とか。離乳食用のグッズとかはいろんな部品があるので、洗うのが面倒なので、いちごスプーンなら洗い物が減るからいい。」
使ったことがない人達も「これなら普通のスプーンよりも底が平らなので離乳食を作るときに使えそう!」と、街のお母さん達には概ね好評でした。
★いちごスプーンに対する職人さんの想い
いちごを潰すこと以外で注目を集めるいちごスプーンですが、メーカー側はこういった「離乳食用」に使われる事についてどう思っているのか?再び小林工業の小林社長に伺いました。
- 小林貞夫さん
- 「いちごスプーンというのは、いちごを潰すためだけに考えられたスプーンですから、いちごの柔らかさに合っている訳ですね。ですからやはりニンジンとかそういうものを潰すのにふさわしいかと言うと、メーカー側の考えとしては、作った当時の考え方の通りに作っている訳なんですけど。。。」
「いちごスプーンはいちごスプーンとして使ってほしい!」というの職人さんの想い。というのも、このいちごスプーンは昭和35年頃に取引先に依頼されて作られ、そこから60年間、どんな形のいちごでも潰せるようにスプーンの形状や大きさなどを考えられて今の形になっています。職人さんが時間をかけて試行錯誤して作ったものなので、やっぱり本来のいちごを潰すスプーンとして使ってほしいということでした。ただ、最後に小林さんはこんなこともできるのでは?と話をしてくれました。
- 小林貞夫さん
- 「さきほどの話は、いちごスプーンを工夫して開発してきたメーカーの気持ちを正直に言ったことで、この離乳食用に使うという現象自体は非常に嬉しいですね。もし開発させてもらえるなら、離乳食用のスプーンや介護用のスプーンとして、もっと潰すのに特化した新しいスプーンを考えられるのではないかと思っています。」
新潟県燕市は、江戸時代から金属洋食器(カトラリー)の産地で、これまでさまざまなニーズにこたえてきた歴史があります。なので、もし要望があれば、その技術を生かして離乳食や介護職専用のスプーンを作ることができるのではないか?ということでした。
(取材・レポート:阿部真澄)
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