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Channel: 現場にアタック – TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~
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丑年にちなんで丑年の年男が作る牛の看板がすごい!

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今年2021年は丑年。干支にちなんだことが各地で行われています、という報道を目にしますね。そんな中、丑年生まれの年男が作った牛の看板がすごい!と聞き、お話を伺いました。(年の初めに年男の声を聴くのは縁起が良さそう!)

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!今日1月4日(月)は、『丑年にちなんで丑年の年男が作る牛の看板がすごい!』というテーマで取材をしました。

 

近堂かおりの現場にアタックhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210104073837

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

★子牛サイズの黒牛と赤牛の看板!

噂の看板は、交通安全を呼びかける看板なのですが、どんな看板なのか。看板を作った広島県福山市交通安全協会津之郷支部の支部長で、今年御年84歳、丑年の高橋稔明さんにお話を伺いました。

高橋稔明さん
「黒牛と赤牛をそれぞれ一頭ずつ作ったわけです。これはですね、牛の高さを1mにしまして、長さが1m70。ベニヤ板へですね、スプレー、油絵の具で塗りまして、黒牛と赤牛を作っております。子供でしたらこの牛になりますね。あの~、大人はもっと大きいですが、いわゆる小さい子供ですと、このくらいの大きさだと思います。あの、みなさん喜んで頂いてですね、昨年のねずみに比べるとずいぶん立派です、と。ねずみのそのものですと、いいイメージが無いんで、イラスト的に描きました。今回は、牛そっくりを、町内の畜産農家から写真を撮らせていただいて、描いております。」

福山市津之郷町の通学路沿い、交通量の多い場所に、子牛サイズの黒牛と赤牛、二頭の牛の看板が設置されました。

津之郷町の看板がこちら。黒牛と赤牛です!

牛の隣には交通安全啓発の標語も。
「ぎゅ(牛)っとハンドル握って安全運転」「うし(牛)ろの席もシートベルトを締め、もう(モー)安心」と、牛要素たっぷりの仕上がりになっています。津之郷町の干支の啓発看板は13年前2008年から始まりました。そう丑年。交通安全協会の支部長である高橋さんが丑年生まれなこともあって、前回の丑年から、毎年干支の看板を作っています。

★「あ!牛が逃げ出してる!!」

去年のねずみはイラスト的なものでした。ちなみに来年の寅は、タイガーマスクか、阪神タイガースの予定といいます。しかし、牛は本物そっくりに作る。この丑年の看板のリアルさは、前回の丑年の時、実はこんなハプニングを起こしたほどでした。

高橋稔明さん
「かつてですね、田畑の中に立ててた時に、町民の方が、近所の畜産農家の、そこの牛が逃げたんじゃないかってビックリされたというお話もございます。やはり、子牛に近いですから。夕方なんかですと、みなさんびっくりしますわね~。え~、それはもともと、畜産農家の方がおられたんです。それ、牛を畑に放していただいて写真撮り、写真に碁盤の目にタテヨコに線を引きまして、それをベニヤ板に拡大してますから、ちょうどここにも写真ありますけども、黒牛と赤牛が、ホンモノのように、見えますね~。」

ホンモノの牛が逃げたと勘違いされちゃったんです!畑の真ん中に、写実的な子牛サイズの看板!夕方に見たら、と想像すると・・・かなりびっくりしそうです!なにしろ、作った本人が、ホンモノみたいに見えますね~とおっしゃっていますから。インパクトを付けることで、安全への意識を高めたい、と高橋さん。しかし、びっくりしすぎてしまっては、安全運転に反します。というわけで、今年は畑の中に立てるのはやめて、道沿いにお引越し。牛が逃げた~!と、ならない設置場所に落ち着いております。

★今は無き、懐かしの風景!

●「丑年だから牛に愛着があるもんで」

と話す、高橋さんですが、実は牛の看板を写実的にするのには、もう一つ、この地域ならではの理由もあるそうなんです。

高橋稔明さん
「かつては、もう農家だけでしたから、今でこそ耕運機が田畑の工作は中心ですが、かつては牛に依っておりましたので、各家庭に牛がおりましたから、それだけにみなさん牛に持つ気持ちというものが、愛着いいますか、懐かしいというか、そういう気持ちがあるかと思います。あの~自分の牛がやっぱり可愛いですから、草やりとかそういうのをやっておりましたので、懐かしいです、牛は。現在は町内には牛はおりません。時の流れですかね~、これも。それで、みなさん、昔を偲ぶいうか、各家庭にいた牛を懐かしみながら見ておられますので、それが啓発に繋がっとるかな、という風に考えております。」

田畑が広がり、そこを牛が耕す、それが日常だったこの地域。最後の一軒だった畜産農家も無くなり、ついに町内から牛がいなくなってしまったのです。高橋さんたちのこの看板は、実は今は無き、牛のいた懐かしい光景を蘇らせていたのです。地域のかつての姿は写真以外ではなかなか目にしませんよね。それが、こんな形で蘇るのは、町のみなさんにとっても嬉しいことかもしれません。

「次の丑年の看板もぜひ作ってくださいね」と言ったら、「次の年男は96ですか~100まではこちらに居たいと思ってますので」と、頼もしいお言葉。私も、元気な高橋さんに負けないよう、今年はこの牛看板を胸にゆったりのんびりの気持ちで一年頑張ります。本年もどうぞよろしくお願いいたします!!

近堂かおりが「現場にアタック」でリポートしました。


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