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Channel: 現場にアタック – TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~
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知らないと怖い「飛沫防止ビニールカーテン」の使い方

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コンビのレジでお馴染みの、新型コロナウイルスの飛沫対策で使う「ビニールカーテン」ですが、最近、使われる場所が広がって大活躍。ただ、このビニールカーテン、使い方を間違えると、とても危険なんです。7月1日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

 

竹内紫麻の現場にアタックhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200701073908

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

オフィスの設備等を手掛ける株式会社、ジークラフト営業部の高橋壮さんのお話です。

★住宅向けビニールカーテン

株式会社ジークラフト営業部 高橋壮さん
企業、飲食店、銀行が多いんですけど、緊急事態宣言が解除されて、問い合わせが増えてきたなという感じになっています。個人向けというのは、うちの社員なんですけど、そもそもお店に行くこと減ったけど、家にいるので配達が増えて、その時の飛沫感染対策ってできてないよねって一言がきっかけで、宅配業者との接点がある玄関に、こういったパーテーション取り付けたらどうだろうかと、商品化したんですけども、なるべく個人の負担がないように突っ張り棒など、100円ショップに売っているものを使って頂き、お店と同様なカーテンを家の玄関にもしてもらおうと弊社の方で取り扱いを始めました。

飛沫対策では、ラジオのスタジオのようにアクリル板で仕切る方法もありますが、最近増えているのは、より簡単なビニールカーテンで仕切る方法。

最近は、職場で感染が広がる「職場内クラスター」が問題となっているので、オフィスで採用されたり、さらに、一般家庭にも、ビニールカーテンが広がっているんです。

コロナ対策で買い物を控え、デリバリーや宅配を利用するご家庭が増えているため、ジークラフトでは、玄関先での飛沫防止用のビニールカーテンを発売したそうです。カーテンの上の部分がリングになっているので、玄関に突っ張り棒を取り付けて引っ掛けるだけで、簡単に設置できるのがいい。

このように一般的に広く使用されるようになってきたビニールカーテンですが、実は、オフィスや家庭に取り付ける際には、注意が必要なんです。大阪の枚方寝屋川消防組合がビニールカーテンの燃焼実験を行ったということでしたので、注意点を予防指導課係長、伊崎広大さんに伺いました。

★ビニールカーテンは火事の元?

枚方寝屋川消防組合 予防指導課係長 伊崎広大さん
再現実験につきましては、そのビニールシートにライターをシートの下の方に着火したところ、10秒ほどでシートの上の方まで達しまして、シートが燃えきるまで激しく燃えた。これから設置する際にどのようなビニールカーテンを選べば安全なのかですけども、高層の建築物において使用するカーテンなどには、消防法で定める防炎性能を有するものを使用することが義務付けられておりますので、そちらを使用する必要があります。ただ防炎性能を有するものを使用することが義務付けられないものにつきましても、必要に応じて難燃性や不燃性のものの使用を検討していただきたいということですね

今回、枚方寝屋川消防組合が行った実験で使用されたのは、ホームセンターなどで売られている一般的なビニールシートです。ビニールシートによっては燃えやすいもの、燃えにくいものがあり、燃えやすいものはあっという間に燃え広がるだけでなく、燃えた状態でポタポタと垂れてくることから、付近も一気に火が広がるので非常に危険です。

そもそも、消防法では、高さ31メートル以上(大体11階建てくらいの高さ)のマンションやビル等の高層建築物内で使用する場合は「防炎」のカーテンを使用することが義務づけられているので、買う場合は、防炎マークがついているか確認した方がいいそうです。

また、防炎が義務付けられていない環境でも、できれば燃えにくい「難燃性」のものを選ぶよう、購入先などに確認して欲しいと言うことでした。

ただ、注意が必要なのは買う時だけではないそうです。再び伊崎さんのお話です

★設置場所の注意も

枚方寝屋川消防組合 予防指導課係長 伊崎広大さん
店舗やマンション、共同住宅やオフィス等で使う場合に関しましては、天井部分にスプリンクラー設備であったり、自動火災報知設備が設置されている建物もありますので、スプリンクラー設備の散水障害が生じない位置に設置する、自動火災報知設備の感知器の感知に障害が生じないように設置することが必要です。あとですね、住宅でも宅配の人との飛沫防止にビニールカーテンを使うという場合があるかと思うんですけども、玄関付近が考えられると思いますので、何かあった時ですね、火災などがあった場合に、避難の支障とならないように設置してくださいねと指導してますね

オフィスでは、スプリンクラーや火災感知器の妨げにならないように。そして、家の玄関先では、避難の妨げにならないようにするだけでなく、白熱電球など熱を持ちやすい照明の傍には設置しないようにして欲しいという事でした。

ジークラフトの新型コロナ 対策商品の詳細はこちら↓
http://www.g-craft.ne.jp/product

 


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