新型コロナウィルスの影響で自粛ムードの中、本の売り上げが急増しています。学校の休校措置が出たことで、児童書や学習参考書、歴史本などが売れています。外に遊びに出掛けられないし、本を読むには良い機会です。そして、子どもだけでなく、大人も本を買う人が増えているとか。やっぱり時間を有効に使いたいですよね。そこで・・・。
「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」、3月20日(金)は、金曜日恒例のサラリーマンの声。『この機会に、本を買いましたか?』というテーマで、街でみなさんにお話を聞きました。
★買いました!じっくり読んでます!
- ●「本を買いました。ほとんど仕事の本ばかりですね。いわゆるビジネス本、経済とか株も少々。まとめて買ってまとめて読んでいます。やることが、特に週末は外に出ないので久々にゆっくり本を読ませていただきました。」
- ●「買いました。イカロス出版の『航空戦史』という本。航空戦の色々なエピソードをすごく詳しく解説している本です。結構分厚いですけど、面白いのでどんどん読み進めています。はかどっています。」
- ●「なかなか普通だと読む時間がないので今は買い込んで読んでいます。時代劇、時代物、佐伯さんって有名な人がいるんですよ、買ってます、それを。『熱海湯けむり』。これね鎌倉河岸捕物控って(18の巻って書いてあります)これだから18番目、おそらく30くらい出てるんですよ。これを今、買って読んでます。普通だと大体、一日30分から40分しか読めないけど、今は3時間、4時間読めますから。」
普段、忙しくて本を読む時間があまりないが、今は時間があるので読んでいるんです。最後の方の時代モノなんて読みごたえがありますよね。この時代モノの小説は佐伯泰英さんが書いた『鎌倉河岸捕物控』シリーズで、全32巻。累計700万部が売れた平成の大ベストセラーと言われているそうです。全巻読破、なるか!?
★本を買って読む時間、ないよ!
一方、こういう声もありました。
- ●「特にないです。やっぱり忙しいです。色々影響があって、かえって忙しくなってる。ウチはIT業界ですから、システム開発、だから返って忙しい。スケジュールを調整しなくちゃいけなくて意外と残業で忙しいですね。」
- ●「本は何も買ってないです。いや忙しい。家で仕事をするようになったから今日は会社に来てるんだけど、家だと会社にいないから出来ないことが結構あるんですよ。それとか、隣の人と話が出来たのが今は見えないから、そこらへんの人に聞くことも出来ない、いちいちミーティングにしないといけないからちょっと不便。あまり効率が良くなることはなくて、そういう煩わしさがちょっとあるんですね。なので結構忙しい。」
時間に余裕が出来た人ばかりではないんです。かえって、この状況のほうが忙しいという人も。だから、本を買って読む時間がない、ということでした。
★街の状況を肌で感じたい。
そして、こんな人もいました。
- ●「いや、特に買っていないです。ほぼ外です。空いた時間もないですね、仕事が忙しいんで。お店をやっているんですけど、やっぱりお店は影響がありますが、それで経済が滞ってしまうとあれなんで、常に攻める、とにかく表に出て、商売になることがあったらやると。だから、逆に事務所にいたり、家にいることはほとんどないですね。とにかく、世の中を見て、こういう状況でどんな街の状況になっているのかとか、色んなマーケティングをしながら、良い機会でしょ。やっぱり分かりますね。勝ちパターンっていうかね、こういう状況でもどうやって勝ってるやつは勝っているんで。お店屋さんでも入ってるところは入ってますよ。みんなダメダメ言ってますけど、頑張っているところは頑張っています。そういったところを見ると経済がダメになった時の勝ちパターンも、よう勉強になりますしね。こういう時だからこそ表に出て、そうところを肌で感じたい。」
時間の使い方は人それぞれですね。こういう状況下だからこそ、表に出て勝ちパターンをマーケティングする。だから本を読む時間がないそうです。(もちろん、十分に気を付けて外に出ていらっしゃいました。)この方、飲食店だそうで、今後また、経済がへこんだ時のためにも街の状況を肌で感じたい、と。
★日々、どれだけ無駄なことをしていたのか・・・
また、こんな声もありました。
- ●「本は買っていないですけど、iPhoneのアプリで英語の勉強とか、ああいうことをする時間は増えました。TOEICの試験対策とか、時間が出来たんで、家にいる時間が増えたんで。無駄な会議とかが、在宅してても無駄に会議とかがないので、メールと電話としてて、あとは資料を作る用事とかがなければ普段よりもものすごい時間があるので。働き方としては日々、どれだけ無駄なことをしていたのかっていうのがよく分かった。それでも仕事は回るんだと思ったんで。だから、こんなに会社って人を抱えておかなくていいいんだっていうのが逆に分かっちゃうと怖いなと思いますけど。要はそんなに人を雇っておく必要ないっていうのが露呈されちゃうから、それは怖いなって思います。」
時間が増えたことで危機感を覚えた。つまり、働き方が変わったことで、どれだけ無駄が多かったかを実感したわけですが、そうなると、人員を整理されちゃう怖さが出てきた。ちょっと思いもよらぬ声が聞こえてきて驚きましたが、確かに、今回を境に働き方が大きく変わることもありそうですね。