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Channel: 現場にアタック – TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~
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日本全国から出てきている「超」高級野菜

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今日は「野菜」についてのお話です。今月末から日本橋の高島屋で行われる企画展で、期間限定で超高級のトマトが販売される予定です。高知県高知市でしか採れないトマトなんですが、どんなトマトなのか。1月7日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

フルーツショップ尾崎の尾﨑 義隆さんのお話です。

★一個1000円のトマト!?

フルーツショップ尾崎 尾﨑 義隆さん
プレミアムトマトは1個1000円で、24個の箱に入ったものだけで送料込み2万5000円。1個の大きさはゴルフボールくらいで、トマトは小さいほど味が凝縮されています。何も言わずに出したらトマト嫌いな人でもこれでトマトが食べられるようになったという人は今まで20〜30人もいますよ。

1つ1000円で24個単位でしか販売されていないので、最低でも1ケース2万5000円。超高級のトマトなんですが、なぜこんなに高いのかというと、高知県高知市徳谷(とくだに)という地域で採れる「徳谷トマト」、生産している農家の中から厳選して、特に甘みのあるトマトが採れる農場のもので、しかもその農家から取れたトマトの中からさらに厳選されたエリート中のエリートトマトが「プレミアム徳谷トマト」なんです。甘みを示す糖度は13度で普通のトマトの倍の糖度があり、梨と同じくらいの値です。毎年60ケースしか出荷されず、結婚式の引き出物など、贈答用などに使われていて、これが人気で売れているので、高島屋のイベントでも一部が売られることになりました。高知県が産んだ1個1000円の超高級のトマトですが、実は今、日本全国から超高級野菜が出てきています。

★次元が違う1本5000円のレンコン!

続いては茨城県。株式会社 野口農園の野口憲一さんのお話です。

株式会社 野口農園の野口憲一さん
「野口農園の極上レンコン」という名前です。1本5000円という価格で販売してますそんなに数もありませんので最大でも100本程度で近年は完全に予約でいっぱいです。レンコンというのは、長年作り続けるほど良いものができる。うちはもうすぐ創業100年で、その中でも特に品質の良いものを厳選に厳選をかさねて、数万ケース採れる中で100本くらいしか採れない、それくらい少数のレンコンです。レンコンは俗に「シャキシャキする」というがうちのシャキシャキは次元が違う、そういう風なレンコンです。

スーパーで売っているレンコンは大体1本100円弱ですが、これは4〜5個が繋がった状態で1本とカウントして5000円です。基本的にネット販売のみで、こちらもギフト用で一般の方に販売されています。年間で100本ほどしか採れないので、毎年シーズンの11月に予約を開始すると1週間もせずに売り切れてしまうほど人気です。生産している野口農園の野口さんは、レンコン農家でありながら日本大学で非常勤講師も勤めていて、日常生活文化を研究する民俗学、特に農業を研究対象にしています。レンコン生産日本一の茨城県の土から研究し、最高級のレンコンを作ったのが1本5000円の「野口農園の極上レンコン」です。こちらもかなり高級な野菜ですが、今年2020年に初めての出荷を目指す、さらに高級な食材がありました。次は山形県天童市でとれる「ネギ」です。どんなものでいくらなのか。

★もはや芸術品 一本一万円のネギ!

ねぎびとカンパニー株式会社の清水 寅さんのお話です。

ねぎびとカンパニー株式会社清水 寅さん
正式名称は「モナリザ」。1本1万円です。普通スーパーで売っているネギはLサイズで、それがもう少し太くなると2L、そして市場規格にはないが3Lというのもあって、それをさらに超える4Lのものがモナリザ。ビックリしますよ、女の人の手首くらいありますから。300万本から10本しか採れないので、みなさん食べたことがないネギだと思います。

正式名称は「モナリザ」。もはや芸術品のネギということでモナリザと名付けられました。山形県天童市にある畑からは毎年300万本のネギが出荷されますが、モナリザはそのうちの2ヶ所の畑から、10本しか採れません。普通のネギよりかなり大きく、糖度は23度。ブドウより甘いネギです。実は「新しく販売します」というリリースは去年出されたんですが、台風の影響もあって納得のいくものが作れず去年出荷されたのは0本。今年の冬、初めての出荷に向けて動いています。1つ1000円のトマト、1本5000円のレンコン、1本1万円のネギ、こういった売り方が普及する理由として、インターネット、SNSの普及がありますが、広がっているのは日本国内だけではありません。

★世界へ飛び立つ日本の農業

再び清水さんのお話です。

ねぎびとカンパニー株式会社清水 寅さん
海外のお客さんは、健康ブームもあって良い野菜を食べたいというお客さんが年々増えています。なぜなら日本の農業のレベルが高いからで、自分の国のネギと比べてもあまりにも違うので食べてみたいというお客さんが増えています。野菜農家さんはみんな苦労していますが、消費税があがったことで工夫をしていると思います。

日本国内でも完売が続く超高級食材ですが、海外の健康ブームもあり、例えば海外の高級レストランからも声がかかっているそうです。海外に高級野菜を届けることになると、輸送費などがかかりさらに値段はあがりますが、超高級食材は、レベルの高い日本の農業を世界に示す、新しい売り方なのかもしれません。


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