5年前、2014年に東京23区で唯一「消滅可能性都市」に選ばれた豊島区。少子高齢化や人口流出によって20代~30代の若い女性が2040年には半減し、人口を維持することができないと指摘されました。そんな豊島区がこの5年間、再開発に力を入れ、特に池袋エリアは大きな変貌を遂げていました!12月19日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。
★劇場を新設!「芸術の街・池袋」に
池袋の変化について?駅の西口と東口でそれぞれ街の人にききました。
- ●「池袋西口公園。すごい変わりましたよね。綺麗になったしこの野外劇場もできて、いい感じになったんじゃないですか。家族連れとか多いですし。あんま家族連れいなかったですもんね。」
- ●「(昔ここはどうだった)公会堂だった。(これ劇場ですか?)劇場だと思います。近代的というほか無いわね。変わったなっていう感じです。この前宝塚が来たから、券を取りたかったんで取ったら、その時もうパソコン入ったらゼロだった。こけら落としでしょ?最初の。見られない残念です。」
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まずは、池袋西口公園。ドラマ「池袋ウエストゲートバーク」で描かれたように一時はギャングが集まるなと治安は決して良くなかったのですが、11月にリニューアルオープン、演劇やオーケストラなどが上演可能な野外劇場が新設されました。一方、東口はかつて旧豊島区庁舎と豊島公会堂があった場所に複合商業施設「ハレザ池袋」がオープン。その中核施設「東京建物Brillia HALL」では今月、宝塚歌劇星組がこけら落としを行ったことで話題に。池袋は芸術の街として発展していました!
★日本一のトイレ?無料の親子のあそび場?
さらに「ハレザ池袋」の中には新たに「としま区民センター」という施設が先月オープンしたのですがこちらも「消滅可能性都市」の課題解決を目指した画期的な施設となっています。利用者の声です。
- ●「日本一綺麗なトイレを見てきたんです。一個一個も広いし、たくさんあるし、綺麗だし、花王がコラボしてるって書いてあった。少しそんな香りがしてたかな。」
- ●「パパママスポットに行きます。すごい綺麗だし、離乳食、おむつの自販機とか、大人用のトイレも子供用のトイレも綺麗なのですごくいい施設だと思います。無料です。豊島区民しか使えないと思ったんですけど全然普通に使えるのでそれはありがたいなと思います。」
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「日本一のトイレ」と言われていましたが、とにかく女性向けトイレの数が多い!2階と3階合わせて35室。
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それから、アパレルショップよりも大きいくらいのフィッティングルームやテレビの楽屋のようなパウダールームも。そして子供を連れて無料で入れる「パパママスポット」。東京おもちゃ博物館が監修した知育玩具が充実。無料で豊島区民じゃなくても使えるというので、取材時もうわさを聞いて初めて来たというお子さん連れが多くいました。
★地下道を女性も歩きやすいデザインに
池袋は、いわゆるハコモノだけではなく街の細部も変化しています。駅周辺で住民の方に聞きました。
- 住民の方
- 「ウイロード。そんなには長くないんですけれども、やっぱりこういう地下道っていうのはやっぱり明るくないとなんとなく不安ですよね。なんかまだ仕上がりじゃないと思うんですけれども、パステルカラーにしつつ、いくらか明るくなってきたので、今ペイントしてますので期待しております」
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「ウイロード」とは、池袋駅の東側と西側をつなぐ長さ77mの地下通路。これまで、ションベンガードという別名もあったくらいで、暗くて汚くて、女性があまり通りたくないような通路だったのですが、ここを今女性の美術作家さんがピンクや水色と言ったパステルカラーのペイントを施している最中で、とても明るい雰囲気になっている。女性の通行者も安心して通れると言っていました。ほかにも、町全体を綺麗にしていこうという取り組みを取材中に見かけました。赤いユニフォームを着て駅周辺の清掃を行う「としまシルバースターズ」。シニアの清掃員さんが格好良く見えました!
★わたしらしく、暮らせるまち。
さて、豊島区で変化が起きたのは繁華街の池袋だけではありません。豊島区「わたしらしく、暮らせるまち。」推進アドバイザーの宮田麻子さんのお話です。
- 豊島区「わたしらしく、暮らせるまち。」推進アドバイザーの宮田麻子さん
- 「住宅街の中にぽつんとある公園ありますよね。165もあるんです。公園が区内に。しかもそのほとんどが小さいんですよね。子供の声がいっぱいする所もあれば、ちょっとさびれた感じ。の中で、公園自体がもうちょっと地域のための場所になったらいいなと思って、軽トラックにドリンク、コーヒー・ジュースとか図書館の本を積んで公園にやってくる。公園にそういったコンテンツがあることでちょっとゆっくり長く公園で過ごすとか。それが今回2つの公園で走り出した。」
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池袋駅周辺の大きい公園だけではなくて、住宅地の中にあるちょっとさびれた公園も、移動販売、移動図書館のアイデアなどを取り入れながら活性化させようとしています。
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また、数年前からそういう公園の公衆トイレを改装しペイントを施したり清掃の数を増やしたりして利用しやすい場所に変えていくなど公園が地域の憩いの場として機能するよう、様々な工夫がされています。