この時期買い換える方も多いスケジュール管理の「手帳」について、最近の新しい動きと街の声を、12月16日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、レポーター田中ひとみが取材報告しました。
最近の手帳のトレンドは、少し変わったものが人気のようです。まずは、銀座ロフトの金子友大さんに聞きました。
★ニッチな市場を攻めた「コンテンツ手帳」が人気
- 銀座ロフト 金子友大さん
- 「従来スケジュール管理のために使われていたダイアリーは、今どんどんジャンルに特化したものが出てきていて、目標から自分のスケジュールを逆算できる『逆算手帳』とか、オタク活動をサポートする、チケットの購入の履歴とか、ライブのレビューとかを書き込めるような『オタ活手帳』、あとは歴史百科とか歴史のうんちくがわかるような『歴史手帳』、それに朝活をサポートするようなスケジュール管理ができる『朝活手帳』が人気になっている。」
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お話を聞いた、銀座ロフトの金子友大さん
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中学生~高校生向けに開発された『学生ro手帳』
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内定獲得のための最強ツール『就活ダイアリー』
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ビジョンから逆算して計画を立てる『逆算手帳』
『逆算手帳』に『オタ活手帳』…。他にも、365日ハワイ気分が味わえる『ハワイ手帳』や、開くだけで女が磨かれる『いい女ダイアリー』など、ジャンルに特化した「コンテンツ手帳」なるものが人気のようです。ここ数年、携帯アプリでスケジュール管理する人が増えており、紙の手帳の売れ行きは減少傾向。そのため、思い切って的を絞ったコンテンツ手帳が売、り上げを伸ばしていました。
★紙に書いたらデジタル化できるペンとノート
そんな中、こんな手帳を開発した企業がありました。NeoLAB(ネオラボ)株式会社の田中幸太郎さんのお話です。
- NeoLAB株式会社 田中幸太郎さん
- 「「ネオスマートペン」という、書くとすぐデジタル化される“デジアナ製品”を製造販売しているが、その専用ノートとして、2020年版の手帳「Nプランナー2020」という製品を販売している。例えば、1月10日の日付の欄に『会議』というような内容を書き込むと、それが専用アプリを通じてグーグルカレンダーやアウトルックのカレンダーに同期される仕組みになっている。」
紙の手帳『Nプランナー2020』に、専用のスマートペンで書き込むと、書いた内容がそのままスマホのカレンダーアプリに打ち込まれます。ペン先についた小さなカメラが、書いた内容を読み取るという仕組みで、これを使えば手帳に書いたものをいちいちスマホで打ち直す必要がないというスグレモノ。価格は、スマートペン本体が1万5070円、ノートが2940円とややお高め…。ですが、手帳は手書き派、管理はデジタル派という人に人気のようです。
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『Nプランナー2020』。専用のスマートペンと一緒に使います
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試しに、5月12日に「10AM会議」と書くと…
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グーグルカレンダーの5月12日の欄にも、「10:00〜11:00 会議」と自動入力されました
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その秘密は、ページに印刷された細かいドット。これがコードになっていて、ペン先に付いたカメラが「何ページのどの枠に記入している」という情報を読み取ります
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ちなみに手帳の他にも、大小様々な専用ノートが商品化されています
★「あえて紙」の理由は、自由さとデータが飛ばない安心感
まさに、アナログとデジタルの融合「デジアナ製品」でしたが、実際に街で、紙派?アプリ派?と聞いてみました。まずは紙派の皆さん。
- ●「紙派です。自分のスケジュールと子どものスケジュールと主人のスケジュールをいっぺんに書いちゃって全部見れる感じ。今割と家族用で4人とか5人用っていうのがあるので、1日のスケジュールが誰がどういう行動をしているとかが見えているので割と楽かな。」
- ●「ずっと紙です。大学3年なので、就活に関することとか課題とか紙に書いてる。後ろの方の白紙のページに、企業の人が言ってた良い言葉集みたいなのを書いたりしている。『やるなら頂点目指せ』という言葉を書いてる。」
- ●「紙使ってます。アプリでやろうかなと思った時があったけど、データが全部消えちゃったことがあって。紙だとずっと残るので。書くことによって色分けしていてバイトと学校の予定と遊びの予定と課題で色分けしていてわかりやすいようにしている。すごい充実している気持ちになるのでいっぱい書いている。」
書いた方が記憶に残りやすいことや、自分好みにアレンジができるという理由で、学生でも紙の手帳を使っている人は多くいました。また、アプリはデータが消えるかもしれないけど、紙なら安心!という声もありました。
★「アプリ派」は、常に持ち歩くスマホで管理したい
そして、続いてはアプリ派の声です。
- ●「アプリ使ってます。ペンがなくても打ち込めるし、いつも持ち歩かなきゃいけないっていうのもあるし、アプリの方が便利っていうのもあったので。」
- ●「18歳です。アプリで1日の予定とかを書いてる。スマホの方が見るので、物忘れが激しすぎてアプリでやるようになりました。」
- ●「アプリです。持ち歩いてない時に紙の時に不便で携帯に変えました。夫とカレンダーを全部スケジュール共有して、どっちが仕事いつ休みとかもお互いがわかる状態にしています。」
- ●「アプリ。アプリだと飲み会の予定とか簡単に入れられるし、その場ですぐ見られるんで使ってます。例えば、自分のパソコンと連動していて、パソコン上のカレンダーにも同じように表示されるので使いやすいかなと思っている。就活の時って手帳持つけど、アプリでやった方がスムーズにいきました。」
手帳だとすぐに開けなかったり、かさばって荷物になったりするが、アプリだとスマホ一つですぐに見られる。また、無料のアプリも多いので、その手軽さからも利用しやすいようです。
ということで、紙派・アプリ派の両方に話を聞きましたが、印象としてはまだまだ紙は根強い人気。ジャンルに特化した「コンテンツてしょう」に力を入れていけば、紙の手帳も生き残っていけそうです。
★ビジネスマンに多かった紙とアプリの二刀流
さらにお話を伺っていると、こんな手帳の使い方をしている人もいました。
- ●「紙とアプリを使っている。プライベートでも会社と関係するプライベートは手帳、プライベートはアプリ。アプリの方はアラーム、自分が気づくように。先の予定だと忘れてしまう可能性があるのでアラーム設定している。」
- ●「両方。アプリも使ってるし、紙も使ってる。アプリの方だと電源が落ちた時に拾えないので、紙の方でバックアップしておく感じ。」
- ●「両方使っている。時間単位で何時から何時までの予定を書きたい時はアプリを使っていて、その日に何がありますとかざっくりした予定は紙の方に書いたりする。営業職なのでお客さんと会う機会も多いので、お客さんと会っている時にいきなり携帯いじってというのはちょっとやりにくいし、手帳にどうしても行き着くかなと思いますけど。」
紙の手帳とアプリを併用している人は、ビジネンマンに多くいました。相手に失礼にならないよう、客先での打ち合わせの時だけ、あえて紙の手帳を使っている人もいました。皆さん状況に合わせて、手帳を使い分けていました。
![田中ひとみ](http://static.tbsradio.jp/wp-content/uploads/2016/09/sump_tanakahitomi-400x400.jpg)
田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!