今や多くの人が【ネットでお買い物】をする時代ですが、昨日の日本経済新聞にアマゾンジャパン社長のコメントが掲載されていました。『自宅用の宅配ボックスのサービスを検討している』とのこと。個人宅に宅配ボックスがあったら便利ですよね。アマゾンと言えば【置き配】サービスを拡大中。今年2月から一部の地域でサービスを始め、9月には29都道府県に広げました。【置き配】は在宅・不在にかかわらず、指定した場所(玄関など)に商品を届けて、応対もサインも不要なサービスです。そこで・・・。
「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」、10月25日(金)は、金曜日恒例のサラリーマンの声。『あなたは置き配サービスを利用したことがありますか?』というテーマで街でみなさんにお話を伺いました!
★利用したことはないです!
- ●「やったことないです。初めて知りました。宅配ボックスがあるので普通にマンションについているやつです。」
- ●「家に必ず誰かいるんですよ、大体時間指定で頼むので置き配はやったことがない。知ってますけど。」
- ●「利用ないです。アマゾンは買いますけど置き配というか家に、どうなってるんだろう?家族が受け取ってるのかな、よく分らない。いない場合はどうしてるんだろう?宅配ボックスとかないです。ポストしかないんで、でも、帰ると置いてある机の上に。誰かが受け取っているんでしょうね。」
- ●「ないです。宅配ボックスがマンションにあります。何でも大体入れておいてくださいって言えるので、あと不在時でもそこに勝手に入れてくれているので、結構容量が大きいので大きいモノも全部入ります。ただ、皆が利用して宅配ボックスが満杯なんで再配達の依頼は結構ある。皆が結局、取らないんで宅配ボックスに入れたままの人が多くて、そういう問題はあります。」
置き配サービスを利用したことがない人達でした。家に誰かが居てくれているとか、マンションの宅配ボックスがあるので、置き配は必要ない、と。ただ、マンションの宅配ボックスの数は限られているのが現状。最後の方のように、それが満杯になっていて結局再配達の依頼があるとか・・・。なんだか本末転倒な話になってしまっています。
★置き配、利用しました!
一方、置き配サービスを利用したことがある人の声です。
- ●「置き配ね、ありますよ。不在でなかなか受け取れなくて困った時にアマゾンの方から置き配というのがあってそれで2回くらい利用した。玄関。(何か箱に)なかった。置いておきましたよって連絡がメールの方にありました。写真つき。玄関のところに置いてある写真が添付されていて見れるようになってました。わざわざいなくてよくて、良かったと思いますけど、それはモノがそんなに自分としては高価なモノでもないから、例えば7百円8百円のモノでも結構梱包が大きいじゃないですか。そういうのだったらまあ良いかなと。帰ってその時間に居なきゃいけないとか、指定すると拘束されるので、そういう意味ではラクだったかなと思った。予め選択できるのであれば使っていこうかと思ってます。」
まさにアマゾンの置き配サービスを利用したお父さんのお話でした。玄関の前に荷物を置いてもらったそうです。メールで写真が届くんです!アマゾンのHPには希望した人には写真を送ると書いてありました。【ここにちゃんと置きましたよ】という証拠になるんですね。このお父さんは、ラクだし便利に感じたようで、これからも積極的に使いたいと、おっしゃっていましたが、実は【置き配】を利用したことがあるのはこの人だけでした。
★置き配は不安だし心配!
なかなか、皆さん、このサービスへのハードルが高いようです。
- ●「僕個人としては置いていかれるよりは受け取りたいな。イタズラされたりとか、普通に受け取った方がいいかなと個人的には思う。」
- ●「うーん、ちょっと抵抗ありますね。子供が持って行ったりとか猫が来たりとか犬がちょっと、カラスが突いたりとか、食べ物じゃなくても、そういうのがちょっと心配。」
- ●「マンションなんでたぶん、人は入ってこないと思うんですけど、それでもちょっと不安。他の方知らないんで、同じ階に住んでいる人あんまり知り合いではない。それがどうかな、盗られはしないと思うけど、ちょっと不安。」
- ●「隣の住民とかもたぶん見えたりもするんじゃないかな、盗られたりする可能性もあるのかなって、少なからず思うのでちょっと怖い所はあります。ちゃんと宅配ボックスみたいに守られた状態だったらいいんですけど、玄関の前にあからさまに置かれているとコワイですよね。」
盗まれちゃったらどうしよう・・・と思うのはもちろん、イタズラされていたり、猫が荒らしているかもしれない、急に雨が降って濡れたらどうしよう、などなど、皆さん、何らかの不安や心配があるようです。そして、隣人への不安、これって結構恐ろしい話。海外に比べると日本は大丈夫だと思うんだけど、心配は心配だよね、という人も。かなり、ネガティブなイメージがあるようです。
★便利さより不安の方が勝る!
そんな中、こういう声がありました。
- ●「一回、無理やりお願いして置いてもらったことがあるんですけど、あまりに大きくて宅配ボックスに入らないと言われて、どうしても明日使いたいというモノだったんで、それはちょっとスイマセン、置いていってください、何かあったら自分の責任でということで置いてってもらいました。ただ、結構不安でした。ちょっと高いモノだったんで安ければ別にいいと思う、数千円とかだったら、数万とかになるとちょっと不安です。(高くて大きくて翌日すぐ使うモノって)ゴルフのドライバー。ちょっと色々、年末に買って年明け早々に使いたかったんですけど、それがうまく配達できなくて、無事にもちろん。個人的にはあまり使いたくない、便利なんですけど不安の方が勝っちゃうんで。」
この方は基本的にはマンションの宅配ボックスを利用しています。が、ゴルフのドライバーとなるとその宅配ボックスに入らないので、無理やり宅配業者さんにお願いしたわけです。ということで、アマゾンの【置き配】を利用したわけではないんですが、置いていってもらうというのはこういう心境になるんですね。数万円のドライバーはもちろんですが、数万円じゃなくて、数千円でも自分が買ったものがなくなったらイヤです!!品物によるという人もいましたが、金額の問題ではありませんよね。置き配サービス用のスマホアプリなども出てきて広がっていくのかな、とも感じますが、いまのところ、便利さより不安の方が勝る、これに尽きるのかな、と思いました。
皆さんの不安をいかに払拭できるかが鍵ということになるわけで、だからこそアマゾンは『自宅用の宅配ボックスのサービスを検討している』のです。
この宅配ボックスサービスがどのようなものになるのか、期待して待ちたいと思います!

近堂かおりが「現場にアタック」で取材リポートしました。