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Channel: 現場にアタック – TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~
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料理は出しません!「客席だけ貸し出すレストラン」と「キッチンだけ貸し出すレストラン」

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今月、変わったレストランのサービスが2つ、始まります。料理を出さない、ということですが、いったいどんなことなのか?9月3日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

 

「客席だけ貸し出すレストラン」と「キッチンだけ貸し出すレストラン」http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190903073508

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

まずは昨日、渋谷にオープンした「セルフワーク渋谷」というお店。このお店は特殊なレストランとなっています。運営している株式会社よじげんの竹嶋菜緒子さんのお話です。

★テイクアウト難民対策!?

株式会社よじげん 竹嶋菜緒子さん
レストランの空き時間を利用したワーキングスペースです。お昼の時間帯で営業していない「レストランの客席」だけを借りきって、フリーランスの方などが使うワークスペースとして提供しています。基本的には1時間の利用は無料。その後も継続して利用する場合は1日1000円。こちらに好きなランチを持ってきて、ゆっくり1時間ランチタイムを過ごして頂けると思います。

料理は一切出ません!というレストラン?

「セルフワーク渋谷」は、株式会社よじげんが、昼間営業していないレストランの運営を請負い、利用者に提供する「スペース」です。

料理は出ませんが、そのかわり、提携しているアプリから注文したものなら外で買ったものを自由に持ち込んでOKで、1時間までは無料でレストランの「客席だけ」を自由に使うことができるという空間。

Wifiなど施設は自由に使え、お昼休みをゆったり過ごすことができますが、1時間を超えると料金が発生し1000円かかり、他にも、企業が時間を指定して利用する場合は有料。例えば毎週火曜12時〜使うよとなれば月単位で契約もでき、その利用料が貸したレストランにも入ってくるという形です。

どうしてこんなサービスが出てきたのかというと、10月から軽減税率でテイクアウトした方が安くなる場合がありますので、テイクアウトしたは良いけど食べるところがないという「テイクアウト難民」に対応した形。

よじげんが、昼間遊ばせていているレストランのスペースと、昼間食べる場所がないテイクアウト難民を結んだ、というわけです。

「セルフワーク渋谷」は取材当日、9月2日(月)にオープンしたばかりでしたが、さっそくお客さんが来ていたので、お話を伺いました。

★セルフワーク渋谷のお客様の声

●「近くに会社があるが、オフィスが大きくないので、面談や会議をするスペースを探していて見に来た。ここなら20人以上入れるので、研修とか会議室を使いたい時に利用できると思った。
●「私は営業で都内を動いています。たまたま面白そうなことやってるなと思って来た。飲食店だから入りやすい。シェアオフィスとかだと、みんな意識高くてMacとかいじってて入りにくい。ここは安いカフェみたいな感じでこれからも利用したい。

レストランとしては、客席を貸し出すだけで利用したお客さんの数に応じてお金が入り売り上げの足しになります。運用はよじげんがやってくれるので大きな負担にもなりません。レストランの空き時間を利用する新たなビジネス!

★ゴーストレストラン!?

一方で、今月、同じようにレストランの空き時間を利用して、客席ではなく、「キッチンだけを貸し出す」というサービスも始まります。「ククピー」というサービスなんですが、こちらはどんなものなのか。ククピー代表の安井 一男さんのお話です。

ククピー代表 安井 一男さん
9月の中旬から動き出すサービスです。誰でも1日からゴーストレストランを開店できるクラウドキッチンのマッチングサービス。ゴーストレストランというのは店舗を持たずに、ウーバーイーツなど配達サービスを使って料理を届ける業態で、飲食店のキッチンをシェアする形で料理人に貸し出す。そこで料理を作り配達を使ってお客さんに届ける。アメリカとか中国だともうかなり有名になっているサービスです。

ゴーストレストラン=店舗のない配達専門の飲食店。都内のゴーストレストランで調べてみると、ウーバーイーツ専門のカレー屋さんがあったり、昨日は日本初進出のオランダのハンバーガーチェーンがゴーストレストランの形で、オープンしていました。

ウーバーイーツや出前館などの利用がどんどん増える中、配達専門の店も増えていますが、実店舗どころか、さらに「自分のキッチンも持たなくて済む」ように支援するのがククピーです。

こちらも昼間に営業をしていない居酒屋などのキッチンに注目。ゴーストレストランを開店したい料理人や企業と、キッチンを貸してくれる店とをつなぎ合わせてくれるものです。

これから増えていきそうですが、ゴーストレストランが出現した背景には、やはり飲食店のこの問題がありました。

★従業員不足の問題

ククピー代表 安井 一男さん
やっぱり従業員不足がある。飲食店自体も人を取ることに苦労していて、人がいないと店舗が回らない。そんな中で新しい収益の形で稼働していないところを貸して収益を上げていく。自分で開業するにも数千万単位のお金が必要だし、または昔やってたけど失敗してしまった人。そういった料理ができる人を使っていけるサービスになれば良いなと思います。

ゴーストレストランという形だと、シェフだけで従業員もほぼ必要なく、配達するのもウーバーの配達員。人員はかなり少なくて済みますし、キッチンも借りることができればさらに初期投資を抑えられます。

ククピーでは1日1万円以下でキッチン借りることができるので、新規開店、料理人の再チャレンジなどの手助けになりそうです。


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