いま、ネット上を中心に、何かと「一番乗り」がアツイんです! しかも、この時期だからこその「一番乗り」も増えてきていたんです!そこで、4月18日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で志田ディレクターが取材報告しました。
まずは、ネット調査を専門とする株式会社ヴァリューズ 子安亜紀子さんのお話です。
★統一地方選一番乗り「ゼロ票確認ガチ勢」
- 株式会社ヴァリューズ 子安亜紀子さん
- 「今回の統一地方選で「ゼロ票ガチ勢」というのが、ツイッターで瞬間的にバズりました。投票箱に何も入っていないことの確認が「ゼロ票確認」というので、それを「ガチ」でやるということを「ゼロ票確認ガチ勢」というような形になったようです。若い方が、誰も投票していないゼロ票の状態を確認するために、自分が一番乗りで投票できるように、長時間並んで一番をとるというのが瞬間的にブームになっていると思います。」
実は、選挙用語で、朝いちばんに投票所に来た有権者が、投票箱の中に何も入ってないことを確認する行為を「ゼロ票確認」と呼ぶんです。全国の投票所で最初に必ずやるルールなんですが、一方ツイッターでは、ある事を本気でやる人達を「ガチ勢(ガチンコの勢力でガチ勢)」と言います。というわけで、この2つの言葉があわさったワードが「ゼロ票確認」で、例えば「人生初のゼロ票確認達成!」「朝5時、一番乗り!」などつぶやくんです。
東京都含め、後半戦の投票日は、今週末21日ですので、「ゼロ票確認」に興味持った人向けに、今回、東京都選挙管理委員会に「トクダネ」を聞いてきました!
- まず、「ゼロ票確認者」のルールは、投票所ごとに微妙に違います。
- いち早く来た人が「ゼロ票確認者」ではなく、いち早く投票用紙を書いて投票箱に最初にたどりついた人を「ゼロ票確認者」とするケースもあるんです。
- ただ、最近「ガチ勢」が多いので、整列してる人に「証明書」を配る所もあるそうです。
- そして、「カラの投票箱の中」を撮影OKにしている所もある(投票所ごとに確認が必要です。)
ということで、まだまだ「ゼロ票確認」のチャンスはありそうでした!
続いては、ある企業が、こんな「一番乗り」で一躍有名になりました!
★社名変更を「一番乗り」!?
- 株式会社令和コンサルティング藤岡壮志さん
- 「会社名をもともと「YICコンサルティング」と呼んでいたんですが、そこから、株式会社令和コンサルティングに変えました。元号が発表されて、5分後くらいに変えました。取締役会で、役員2人いるんですが、2人そろって、テレビを見ながら、その瞬間を待っていました。ハンコは前週の金曜日にハンコ屋さんに元号変わったら、こういう会社名にするから、ということを伝えておいてお金も払っておいて、当日は取りに行くだけでした。ツイッターでつぶやいた5分後くらいから取材の電話がとまらなくて、当日は50件くらいのメディアさんが取材依頼をしてきただけでなくて、ホームページのアクセス数も急激に伸びて、普段10件くらいが、アクセス数が16万5000件とかになってしまって一番乗りの価値は大きいかったです!」
令和と企業名という意味では、すでに30社以上が令和系の企業名に変更しているそうですが、ここが1番乗りと思われます!
一応、会社名だけでなく、仕事内容も紹介すると中小企業の経営コンサルをされています!社員4名の小さな会社が、ツイッターで一躍有名!メディア取材が50社!
ただ・・・4月1日に社名変更したが、翌日から1人、入社した社員がいて、会社に来たら、前の会社名がないから、つぶれたかと思った、なんてオチもあったそうです。
と・・・ネットで「一番乗り」をつぶやき一躍有名になった企業もいれば、今度は、ネット上のある「モノ」を求めて、一番乗り合戦となったものも。GMOインターネット株式会社・桐原悠さんのお話。
★【アレ】を1000万円で売るために「一番乗り」!
- GMOインターネット株式会社 桐原悠さん
- 「ネットの住所「ドメイン」を求めて2000件殺到しました!我々「ドメイン登録サービス」を提供していますが、発表の瞬間、令和関係のドメイン、「令和」という文字列キーワードを含むドメインを探すお客様が殺到しました。今回、令和関係のドメインの申し込みいただいた数は2000件前後という感じです。転売をすることを目的としている方々も一定数いると思ってます。転売で、今出ているものだと【1000万円】くらいが高いと思います。」
メールアドレスの「@」以下の部分などに使われる「ドメイン」が、注文殺到!1件、普通に登録すると数千円から高くても1万円とかなんですが、それを1000万円など高値で転売する人が急増(転売は違法ではない)・・・
ちなみに、令和コンサルティングの藤岡さんは、ドメインはまだ変えてないそうでしたので、今後、高値でも買って変えますか?と伺ったところ、
- 株式会社令和コンサルティング藤岡壮志さん
- 「ある程度なら考えるかも」
・・・令和ドメイン転売、ニーズあります!
という風に、「一番乗り」事情がアツいことがわかってきましたが・・・この波に乗りたい人のために、次に必ず来る一番乗りも調査!それはこちら!
★次にみんなが狙う「一番乗り」は・・・アレだった!
- 女性
- 「令和元年記念硬貨。ほしいけど、売り切れそう。どうやって手に入れるの?」
- 男性
- 「硬貨記念硬貨ですよね。令和元年の硬貨ちょっと欲しいです。気になります。いつ発売になるのか・・・インスタグラムにあげると思います。」
- 女性
- 「令和のコインはちょっと欲しい。買ったぜ! みたいな・・・1番!ツイッターとかインスタにあげられる「買っちゃいましたー」みたいに軽く書くけど、全然気持ちは軽くなくて嬉しい。なんでも1番、嫌いじゃない!」
今年、次の「一番乗り」で注目なのは、令和元年に発行される「記念硬貨」です。
みなさん「いつ発売するのか?」という疑問が多かったので、造幣局に「いつ発売されるか」聞いてきました!
- いまの予定は「8月」まで確定。ただ、日にちは未定。
- 全国の造幣局の店舗(ミントショップ)か、ネット通販ということ。
- ただ、店舗は、全国に「さいたま」「大阪」「広島」の3店舗しかないので注意!
さて、今回、「ゼロ票確認」や「令和硬貨」など、なぜここまで一番にこだわるのか。ずばり、すべての事情をコメンテーターのように読み解く女子大生2人がいた。
★なぜみんなが「一番乗り」を狙うのか、コメンテーター風の女子大生の結論は・・・
- 女子大生1
- 「朝イチに行って、撮って、みんなに共感してもらえるから楽。タダだから楽ですよね。午後の予定が他の予定入れられるし、簡単にバズれるからみんなやるんだと思います。」
- 女子大生2
- 「令和硬貨の方が、選挙よりもレアだと思う、地区じゃなくて、全国からくるから、私も買ったら、あげたい、ツイッターか、インスタとか、まわりをちょっと撮って、1番だったのをストーリーにのっける。買った商品だけじゃなくて、並んでる所で、自分の前に誰もいない事とか、後ろに並んでるのを自慢するかのように撮って、その次のストーリーに、記念硬貨をあげると自分が一番という事を言葉で言わなくても広められる。態度で、雰囲気で。そっちの方が、注目度は高いと思う。」
- 女子大生1
- 「ただ、1番にだけ優越感みたいな・・・硬貨には興味はない、1番には興味あります。」
1番乗りしたいのは、みんなに共感してもらって「優越感」を得るためにやっているとか。「ゼロ票」とか「硬貨」とかに興味はない!1番にだけ興味がある!
個人的には、知名度アップで、業績アップや商売になる面もあると思いますが・・・みなさんはどう思いますか!?