平成も残り、3か月を切りましたが・・・そんな中、いま、あちこちで「平成最後」という言葉を良く聞きます。その「平成最後」について、2月21日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、レポーター竹内紫麻が取材報告しました。
まずは、ネットで、最近、こんなカタチで「平成最後」が広がっているんです。トレンダーズ株式会社 前原理央さんのお話です。
★ネットでお祭り騒ぎの「 #平成最後 」
- トレンダーズ株式会社 インフルエンサーマーケティング Div. 事業開発担当 前原理央さん
- 「今ブームにきているのが「平成最後の●●」というのがツイッターの「 #=ハッシュタグ」を通して、とても流行っています。とくに若者を中心に使われていますね。何かイベントが起きると「平成最後の●●」をつける傾向が見受けられて例えば「平成最後の夏」とか「平成最後のクリスマス」とかもうネット上ではお祭り騒ぎ。平成最後ってつければ、なんでもお祭り感、特別感が出てくるので、お祭り騒ぎになっている気がします。」
いま、やたらとツイッターなどで「 #平成最後 」と銘打ってなんでも取り上げる状態になっているんです。まず、ツイッターで「 #平成最後 」とつけてつぶやくと、勝手に平成31年の絵文字が反映される状況になっています。それをきっかけに、今年に入ってから、急激にツイッターではなんにでも「平成最後」をつけてつぶやくお祭り騒ぎ。同じような騒ぎは、「インスタ」でも起きていますが・・・
例えば、「平成最後のお正月」とか「平成最後のバレンタイン」などといったように、「平成最後」ブームは、ネットで急上昇中なんです。
ただ、もう少し調べてみると、ネットだけでなく、街の若い人は、日常生活でも、「平成最後」という言葉をつけてしゃべっている実態が見えてきました。実際、みなさん、どう使っているのか、調べるとすごい事になっていました。
★街の若い人は日常用語で「平成最後」
- ●「平成最後の年越しディズニー。平成だからではないですけど、イエーイみたいな。言うと盛り上がるから」
- ●「嵐が活動休止が決まったのは、スマップも解散だし、嵐も来ると思わなかったので、平成最後のショックです・・・」
- ●「平成最後の彼氏が欲しい。平成最後の彼氏と、新しい年号を迎えたいなって・・」
- ●「平成最後の花粉!感じます!超花粉症です。インスタとかでもすごいハッシュタグで上がってますね。」
- ●「お酒飲みすぎるのは、今回までにしようっていうときとかは、平成最後の二日酔い・・・まだ使ってない。まだ何か月かあるんで・・・」
みなさん日常会話でも「平成最後」とつけて友達と話すと、なんとなくイベントっぽくなるから、テンションが上がるんだとか・・・
★平成31にちなんで31%増量のスナック登場!
そんな「平成最後」ブームを、やっぱり企業も逃していませんでした。ジャパン フリトレー株式会社 中村園子さんのお話です。
- ジャパン フリトレー株式会社 広報担当 中村園子さん
- 「平成31にちなんで31%増量のスナック登場!弊社の人気商品「マイクポップコーン」のバターしょうゆ味と「チートス」のチーズ味を、今年、平成最後ということで、平成の間、多くの方々にお楽しみいただいたこの2品を、金額そのままに平成31年にちなみまして「31%増量バージョン」を発売します。発売は4月1日からセブンイレブン先行発売で、全国のスーパー・コンビニでは、4月15日から展開予定となっています。おそらく、私の知ってる限り、過去最高の増量になるかもしれないです。」
4月1日発売ですが、スタジオ用に発売前にサンプルを頂きました!パッケージには、わかりやすく「ありがとう平成31年」のデザインと、大きく「31%増量、今だけ」ということですが・・・「マイクポップコーン」も「チートス」も、100円のまま、過去最高の増量!
この増量バージョン、まず4月1日からセブンイレブンで先行販売の後、全国のスーパーやコンビニに並ぶんですが、ということは・・・4月1日まで、待ってから買うと、すごく安くてお得な買い方です!
実はこうした「平成最後スナック」、湖池屋のポテトチップスでも「平成最後のポテトチップス」を先日発売しました。こちらは、賞味期限が「4月30日=平成最後」ということだったんですがすでに人気商品で、全国で売り切れ!
というふうに企業も「平成最後」ブームでビジネスチャンスを逃すまいとお祭り騒ぎなんですがこのブームは、ある意味、「本家本元」も乗っかっていました!そして、その商品がきっかけで、いまこんな遊びも広がっていました。国立公文書館の永江由紀子さんのお話です。
★「平成」クリアファイルで「小渕さんごっこ」
- 国立公文書館 永江由紀子さん
- 「国立公文書館では、当時、小渕官房長官が掲げました「平成の書」を所蔵しています。なので、それをモチーフにしたクリアファイルを作成しました。現在、およそ2万2000枚販売していて、当館始まって以来の大ヒット商品です。SNSなどが現在流行していますので、若い方なんかは、小渕官房長官のマネをして掲げて楽しんでいるようです。」
平成になったとき、当時の小渕官房長官が掲げたあの「平成」の文字を、国立公文書館で保存しているんですが、それをそのままクリアファイルにしたら大ヒット!お値段は300円!
買った人は、クリアファイルとして使うのではなく、小渕さんと同じポーズで掲げてネットにアップするのが流行っているんです。これを、ネットでは小渕さんごっこと呼んでいますが・・・本家本元の公文書館でも、平成最後ブームの波が来ていました。
ちなみに、あの平成の文字は、小渕さんが書いたものではなく、当時総理府で「辞令専門官」という、大臣などの辞令を書くための書の専門職員「河東純一さん」の文字だそうです。