最近のおせち、変わってきているんです。しかも便利に!最新事情を、12月27日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。
お正月といえば「おせち料理」ですが、最近、この「おせち」が変わってきた。どういうことなのか?まずは、ローソンストア100の近藤正巳さんのお話です。
★おせちは「100円」の時代?
- ローソンストア100 近藤正巳さん
- 「ローソンストア100限定で、100円のおせちを発売しております。セットではなくて、100円の単品となります。まず基本になる「かまぼこ」とか、「伊達巻き」「卵焼き」とかおせちの当たり前の商品から、女性目線でも「合鴨のスライス」とか全部で28種類、品揃えしています。」
2日前から発売しはじめ、特徴は「ばら売り」です。これが大人気で、去年は87万個も売れたほど。今年はさらに種類を増やして、「数の子」や「昆布巻き」などもある。驚くのは、全部税抜き100円!ちなみに・・・一番原価が高いのが「数の子」ということでした。
100円だから味が悪いとかではなく、老舗のお店が本当のおせち用に料理その中で、不揃いの商品や、大量仕入れによって、100円を実現!
★買いたいけど悩んでいる人のポイントは3つ
そして、最近のおせち事情は、中身だけじゃないんです!続いては、外側の「お重」についても、こんなものが出てきました。銀座ロフトの島田健吾さんのお話です。
- 銀座ロフト 島田健吾さん
- 「銀座ロフトでは、こせちという、大きいお重でも5センチくらいのもので、小さいものでは3センチくらいのお重を扱ってます。5センチですと「3段重」、小さいのだと「2段重」です。小さいながらも華やかなので、少ない料理もちょっとずつ入れるだけで食卓もきれいに見えるので正月気分を味わっていただくということで大変人気です。」
小さいおせちのお重だから「こせち」。サイズは手のひらサイズでかわいい。1段に1品から2品程度しか入らないですが・・・こちらも人気ですでに品薄状態、かわいいと女性に人気です。
こうした進化系おせちに対して、老舗のおせち屋さんも負けてないんです!いま、老舗のおせち料理屋は「ネット販売」でこんな勝負を仕掛けてきています。「食」のトレンドを発信しているウェブメディア=「おうちごはん」編集長の 南出千賀さんのお話です。
★老舗おせち屋も負けてない! 老舗は冷凍の「おためしおせち」
- 「おうちごはん」編集長 南出千賀さん
- 「いま、おせちの界隈では、おためしおせちが結構人気です冷凍で買う人が多いが、9~10品入って、安いものは500円から1000円。結構お求めやすい価格で、ネットで買う人がとても増えてきています。昔は「冷凍」というと、おいしくないんじゃないかというイメージがついていたり「おせち」というと味が濃くて甘くてしょっぱいというのがあると思うが、いま、冷凍技術が進化してきていて、急速冷凍しているので、むしろ保存料が少なくすむとか、塩分に配慮されたおせちがとても増えてきていて、ヘルシーなものも増えてきています。」
ネット販売で、小さめの冷凍おせち料理を「おためしおせち」として販売。昔ながらのおせちは冷凍じゃないので、味を濃くして日持ちさせていたんですが・・・急速冷凍しているので、味が落ちない上に、薄味や保存料を入れなくてもOK。そのためヘルシーなおせちとしても大人気!
ただ「おためしおせち」なので、12月の上旬にはメーカー各社売り切れ。しかも、どうやらみなさん、本番用の大きなおせちは買わずに、「おためしおせち」で満足する人も多いらしく、ここは想定外のようです・・・
★小型化おせちが売れる理由は一人暮らしで働く人が多いけど雰囲気好き
こうしておせち事情、各社の努力で「小型化」「冷凍化」で進化してきていておせち業界全体の売り上げは、最近、年々伸びてきているんです!では、どうしてみなさん、「小型化」「ばら売り」したおせち料理を買うのか街のみなさんに伺うと、こんな事情が見えてきました。
- ●「一人暮らしです。自分からは作ってないです。おせちで「ぜいたくしたい」って考えがない。自分の好きなものをチョイスするなら食べたい。お正月気分は味わいたいけどおせちって、スーパーとかは量が多いから、一人暮らしだと難しいので、コンビニとかで小分けなら楽しみたい。」
- ●「売ってたら買おうとは思いますけど、一人なんで雰囲気は味わいたい。セットは全部食べきれないんで買わないだけで好きなものだけなら買う。」
- ●「おせちは、やっぱり全部そろって高いイメージなので、高いと手がでないけど、好きなやつだけで100円だと買います。年末年始、仕事とかスケジュールは忙しい。一人だと忙しくて時間もないので、大きいおせちは食べない。やっぱコンパクトで手軽に食べれるというかすぐに食べれるならいいですね。」
小型化したおせちを買っている人の中には、一人暮らしで働く人が多かったです。忙しくて実家に帰れない、一人だと作れない、昔ながらの大きなおせちは一人では食べきれないだけど「正月気分」は味わいたい。 このライフスタイルにはまっている。だから「コンビニ」や「ネット通販」でも売れている、これが今のおせち!