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Channel: 現場にアタック – TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~
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お風呂は週7回以上!要介護や動脈硬化のリスクが減る!

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11月26日は「いいい風呂の日」ですが・・・最近、お風呂と健康についての調査結果が相次いで発表されました。そうした入浴の効果について、11月26日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、レポーター田中ひとみが取材報告しました。

 

お風呂は週7回以上!http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20181126073141

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

「1週間に7回以上、湯船に浸かる人は週2回以下の人に比べて要介護認定のリスクがおよそ3割低くなる」という調査結果があります。まずは、この研究に参加した千葉大学医学部附属病院の医師・八木明男さんに、入浴の効果について詳しいお話を伺いました。

★「毎日の入浴」で要介護リスクが低くなる

千葉大学医学部附属病院・医師 八木明男さん
お風呂に入ると眠りが深くなってリラックス効果があり、メンタルに良い影響があると考えられる。もう一つの可能性としては、お風呂に入るのは体力を使います。しゃがんだり立ったりを繰り返すので適度な負担がリハビリ的な効果を生み、高齢者の健康に良い影響を与えていると考えている。日本は長寿国なので、お風呂好きが関係しているのかもしれない。
森本毅郎スタンバイ!

冬場のお風呂、気持ちいいですが、脱衣所と浴槽との寒暖差にはくれぐれもご注意ください

この調査は、元気な65歳以上の男女1万4千人を対象に、18の自治体で行われました。「週7回の入浴が効果的」という事ですが、1日に何度も入るのではなく、毎日1回の入浴が効果的。また、シャワーでは効果を得られず、駄目であくまでもお湯に浸かるのが大事ということでした。

★週5回以上の入浴で動脈硬化に好影響

また、実は入浴による健康や体に関する調査は色々な場所で行われており、「介護リスクの軽減」以外にも効果があるという結果も出ていました。調査を行った愛媛大学・社会共創学部・教授の小原克彦さんのお話です。

愛媛大学・社会共創学部・教授 小原克彦さん
愛媛大学附属病院に高加齢予防医療センターがあって、ドッグを受診した方を対象にアンケートを行う方法で研究した。週5回以上の入浴習慣の人は、4回以下の人に比べ、心臓や動脈硬化の指標が低いという結果が得られて保護されているという事がわかった。動脈硬化の進展が少ないという結果です。

小原さん達は、元気な中年期以降の人を対象にアンケート調査を行った結果、1年を通して平均で週5回以上の入浴習慣が、動脈硬化や心機能に好影響を及ぼす事が分かったという事です(週4回と5回で明確な差が出たそうで、5回以上は大差ないそうです)。
実は似たような研究結果は、既にサウナによく入るフィンランドでの調査結果でも報告されていた為、「日本の入浴習慣でも同様の効果があるのではないか」と考えて研究が行われたそうです。

★温度・水圧により心機能改善の可能性

さらに、今回の研究ではこんな可能性も見えてきました。再び小原さんのお話です。

愛媛大学・社会共創学部・教授 小原克彦さん
入浴はお湯に浸かるので、水圧を受ける事で足などの末梢の血管が抑えられ、血液が胸の方に集まってくる。そうすると心機能が改善すると見られている。温度と水圧で体液の分布が変わったという2つ効果があると考えています。

今回の研究は健康な人を対象に行ったもので、心臓や血管に持病がある方など全ての人に当てはまるわけでは無いようですが、元気な方なら期待が出来るということでした。

★巣鴨の入浴率は高かった

このように入浴による健康に関する研究結果が出てきましたが、健康に人一倍気を使っているであろう年配の方に、「週に何日くらいお風呂に浸かっているのか?」おじいちゃん・おばあちゃんの原宿・巣鴨で聞いてみました。

●「私は週1回で後はシャワー。娘が入らないので自分1人の為に沸かすのはもったいない。
●「冬は1日置き、寒いし。夏は昼にシャワーで夜はお風呂。
●「毎日当たり前に入ってる。湯に浸かると疲れが取れる。
●「毎日。寒くなって来たし疲れ取れる。折角沸かしたらもったいないし。
森本毅郎スタンバイ!

巣鴨で聞きました

毎日湯舟に浸かっている人が圧倒的でした。ただし巣鴨に遊びに来ているだけあって、入浴回数に関係なく皆さん元気でした。

★「いい風呂の日」ヒートショックにも注意

今回、取材した2人の先生は、急激な温度差によるヒートショック等の入浴に伴うリスクの研究も進めていきたいと話していました。もちろん、健康状態と相談しながら無理なく安全に入浴することが第一ということですが、愛媛大学の小原さんは、今後の研究についてこんなお話もしてくれました。

愛媛大学・社会共創学部・教授 小原克彦さん
実はサウナの続報で、サウナの入浴習慣が多い人は認知症の発症リスクが減ったという素晴らしい成績が出ている。ですから認知機能に効果があるとなればもの凄いインパクトがあるので、そういう研究は今後必要になると思います。

安全な入浴は大前提ですが、入浴の可能性はまだまだ広がりそうです。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!


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