7月16日は、各所でこの夏いちばんの暑さとなりました。朝から気温がぐんぐん上がる中で心配になったのが、2年後の東京オリンピック。特にマラソン。猛暑の、炎天下で走る選手や応援する観客のみなさんは大丈夫でしょうか? 男女のマラソンが行われる8月上旬は(女子が8月2日、男子が9日)、午前中から30℃を超えることも予想されています。そこで・・・。
「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!! 7月17日(火)は、『この夏いちばんの暑さ 東京五輪マラソンコースはどのくらい暑い?』をテーマに近堂かおりがレポートしました。
★午前7時30分 新国立競技場スタート!
東京オリンピックのマラソンは、暑さを避けようというこことで、午前7時30分にスタートする計画になっている。7時に繰り上げることも検討しているようですが、今回は午前7時30分スタートで検証しました。7月16日の早朝、東京・千駄ヶ谷にある、まだ建設中の新国立競技場に行ってきました。
- ●「朝7時半の新国立競技場前に来ています。工事関係の方が続々と入っていきます。この7時半は、2020年東京オリンピックのマラソンのスタート時刻なんです。手元の温度計は【36.7℃】。もう7時半でも照り返しがちょっと暑いかな。ちょっと10歩ぐらい歩くだけで汗が出てくる。歩道にはいまこの時間だと木陰があるんですけど、選手が走る車道はほとんど影がないですね。」
スタート地点、朝7時半の新国立競技場前は【36.7℃】。すでに結構ありました!!

新国立競技場前の道路。日陰はほとんどありません。
現地に朝7時に着いたときは【30.5℃】でしたが、みるみる上昇しました。スタート時間の検討・・・30分の違いはかなり大きいのかもしれません。工事現場に向かう工事関係の方は『休みで一日家でクーラーに当たると、次の日の現場が、暑さが堪えるんだよなあ』と同僚と話していました(この暑さの中の作業・・・本当にお疲れさまです!)。
★午前8時30分 15キロ地点・浅草雷門
朝7時半の新国立競技場前は【36.7℃】。そこから猛暑のマラソンのペースを想定してこんどはスタートから15キロ地点に移動してみました。
- ●「現在時刻は8時30分すぎ、浅草・雷門前にやってきました。ここは15キロ地点。スタートからおよそ1時間経ったところです。実際のマラソンはもう少し速いペースかもしれないんですけど、手元の温度計は【39.3℃】。体温より高くなっちゃいました。ただここは川がすぐ近くにあるので、意外と風があって、国立競技場よりも体感としては涼しい感じもします。」
- フランスからの観光客
- 「In Japan,very hot. Very hot more than France. And more wet. We drink a lot of water.(日本はとても暑いわ。フランスよりずっと暑い。それと、とっても湿気が多いわね。たくさん水を飲んだよ)」
スタートから1時間経った浅草は、新国立競技場より温度は高い(手元の温度計は39℃~40℃を行ったり来たりしていました。)ですが、風がある分、多少涼しく感じました。まあ、比べれば多少楽か?という程度ですが・・・。
雷門の前に向かう道路を選手は走ってくるのですが、朝8時半は結構、ビルの影もある。ただ、雷門の前で右折して隅田川寄りの道路を再び南に向かうときには、建物の影が少なく、日差しがきつそうでした。
また、フランスからの観光客のカップルが言うように、日本の夏に不慣れな外国の方には厳しい環境です。
★午前9時30分 30~35キロ地点・皇居前
続いては、マラソンの勝負所。30~35キロ地点を選手たちが通る頃の時刻と場所と気温です。
- ●「スタートから2時間、30キロから35キロ地点の皇居前にきています。時刻は9時30分を少し過ぎたところです。いよいよ日差しが強くなってきましたが、手元の温度計は【37.7℃】。数字よりも体感は意外と涼しくて、皇居の周りは風が結構あるんですね。しかも高い建物が多いので、道路も一部区間は日影が続いて走りやすそうです。」
- 皇居周回ランナー
- 「やっぱりきついですね。10キロ近く走ってます(玉のような汗)。風? 走っちゃうと、特にそのへんは日影がないので。(オリンピック選手もきついですかね、この暑さは?)ちょっと推奨しませんね、その時期は」
皇居前あたりを選手たちが通過するがだいたい9時30分頃にですが、私は意外と走りやすいかもしれないと思ったんです。
ところが実際にきのう走っていたランナーの方は『きついです。はっきりいってこの時期のマラソンは推奨しない』。お話を伺ったランナーの方も、ペットボトルの水を2本!頭からかけながら走ったそうです・・・。
★午前10時ゴール! 新国立競技場!
そしていよいよ、ゴールでです。まだお昼にもなっていませんが、どういう状況か。
- ●「時刻は10時になりました。スタートから2時間半が経過した新国立競技場のゲート前。ただ今、うわー・・・。手元の温度計で【39.2℃】。正午が近づいているのでどんどん影が小さく短くなって、道に落ちる影も少なくなっています。この時間になるとやっぱりこの道路を走るのは大変そうだなと思います。」
私はきのう2時間半取材してぐったり。走ったわけでもないのに!! 大会組織委員会は競技場周辺にミストシャワーの設置や、道路の温度上昇を抑える舗装や、打ち水といった暑さ対策を考えているそうですが、選手はかなり厳しいレースになりそう。
マラソンコースの取材中、持っていたペットボトルの冷たいお茶は、ゴール付近にはホット状態に・・・(ちなみに2本目です)。
沿道の観客にとっても、正直、かなり厳しいレースになりそうだというのが実感です。ご用心!

近堂かおりが「現場にアタック」で取材リポートしました。