実は、きのう、ある調査で9割の方が、もらった名刺を捨てられないというデータがネットニュースにあげられていました。12月6日(水)は、レポーター中矢邦子がTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で『捨てられない名刺・捨てられる名刺』について取材報告しました。
★調査結果「ビジネス相手を投影している名刺は捨てられない」
名刺を捨てられない人が9割とは、いったいどういうことなのか。調査をした名刺管理サービスをてがけるSansan株式会社の小池亮介さんに伺いました。
- Sansan株式会社 小池亮介さん
- 「今月、名刺の整理と処分に関するインターネット調査を発表しました。主に20~50代のビジネスパーソンが対象。全体の92%のビジネスマンが、貰った名刺を捨てることができないと回答しました。捨てられない理由として主にあげられているのが『今後のビジネスに役に立つかもしれない』が約40%、あとは『名刺交換相手に失礼だから』というのが、答えとしてあがってます。名刺というのはただの紙ではなく、ビジネス相手を投影して、大事にとっておく文化が日本では根強く残っているのがわかりました。」
この調査は、先月の11月にインターネットで297人に行われたものです。調査によりますと、ビジネスマンは1人あたり平均1383枚の名刺をもらっているものの、全体のおよそ92%の大多数の人が名刺を捨てられないと回答したそうです。

確かに、もらった名刺をどうするか?悩みどころですよね。
逆にあっさり捨てちゃうよ、というのは8%だけだったそうで、多くのビジネスマン名刺を大切に思っているということがわかるお話でした。
★「名刺納め祭」で捨てられない名刺を整理!
そんな名刺を捨てられない人に向けて、都内の神社では、来週から「捨てられない名刺を神社に納めるお祭り」が行われるそうなんです。どんなお祭りなのか、神田明神の岸川雅範さんに伺いました。
- 神田明神 岸川雅範さん
- 「神田明神では、12月13~15日の3日間で名刺納め祭をとり行います。名刺をみなさまからお納めいただきまして、それをお清め、お払いをします。来年1年の願いと、今年1年の感謝をお参りしていただく、祈願祭です。(初めての取り組みですか?)はい。初めてですね。ただ、仕事の初めで、お願いするお参りっていうのは、非常に神田明神では有名。納めのお参りっていうのも、感謝を込めたお参りもなければいけないと思いますので、素晴らしい事だと思いますね。」
この「名刺納め祭」は、名刺を神社に奉納することにより、1年の出会いに感謝しながら名刺を整理して来年のビジネスへの弾みとなるように企画されたものです。

神田明神・権禰宜の岸川さんと。
具体的には、来週水曜日からの3日間、名刺を納めるための奉納箱というのが用意されて、その箱に入れることで、神社側が名刺をお清め、お払いしてくれるそうです。

お祭り当日は、神田明神の神職による祈祷も実施します。
★捨てられない名刺「申し訳ない・名刺は会社の資産」
ただ、気になるのは、そんなにみなさん名刺を捨てないものなのか。街のみなさんに聞いてみました。
- ●「基本的には捨てないですね。どこかで何らかの繋がり出るかもしれないですし。あと、仕事関係は、失礼かなってのもありますし。」
- ●「捨てられないです。捨てたら悪いかなってとってはあります。今年から社会人になったので、友だちの名刺貰ったら、うれしいので財布の中にしまってます」
- ●「絶対に捨てない。水商売なんで、名刺交換するんすよ、お客様と。名刺は必ずとっておく。来ていただいたお客様の名前と会社名を覚える、領収書出すときも1回来ていただいたお客様は必ず宛名を覚えておくのは、基本なんで、それで名刺はとっておきますね。」
- ●「貰った名刺は、基本的に管理部の方にお渡しをして、管理部でお名刺はシステムに登録して。(個人的に保管とかは?)しちゃいけないです。全て会社の資産、個人の資産ではないので。」
「今後どこかで繋がるかも」や「捨てるのは失礼」という理由から捨てない人が多かったです。それ以外の理由には、名刺交換をしたら、それを持ち帰って会社で情報を共有するという、最後のキャリアウーマンのような人も何人かいました。
★捨てられる名刺「ご縁が無さそう・夜のお店の…」
今のは多数派の「捨てられないそれぞれの理由」でしたが、一方で名刺は捨てます!という人もいました。
- ●「僕は、基本的にはシュレッダーにかけちゃいますね、全部データ化してしまうので。」
- ●「営業でこの方は仕事になんないなって人はゴミ箱に処分してます。やっぱわれわれ商売人は、どうしたってお金になるか、ならないかです。特に夜のお店の女の子の名刺は処分してますね。例えばユリさんなら、ユリさん今後ともよろしくって社交辞令でしょう?それは彼女たちの営業だから。うち帰ったらすぐクズ箱にバレないように…(バレない?)切って一応、始末はしますよ。シュレッダー、シュレッダー!」
捨てる基準は人それぞれでしたが「今後ご縁がなさそう」「お金にならなそう」だと捨てる方が多かったです。
また名刺の情報をデータ化してから、そのあと捨てるという人もいました。
名刺を整理するやり方やそのタイミングは人それぞれ。
ただ、年の瀬のこの12月に、1年の出会いを整理するタイミングではあるかもしれません。

中矢邦子が「現場にアタック」でリポートしました!