毎年届く年賀状ですが、皆さんはどう処理していますか?「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)の「現場にアタック」で、レポーター阿部真澄が取材しました。
★「届いた年賀状はどう保管・処分していますか?」街の声
今年に入り、今日で9日が経ちました。最近は新年の挨拶をメールやSNSで行う人も多いですが、年賀状のやり取りを続けている人の家には今年の年賀状が届き終わった頃でしょうか。そこで、まずは街の人たちにもらった年賀状の保管状況を聞いてみました。
- ●「アルバムみたいな形で保管しています。大切だから1通も捨てた事ない200枚位ある。」
- ●「70枚位で年々減っている。だんだん周りの人が亡くなっていくので。1年たったらかさばるので捨てる。」
- ●「住所が漏れたらまずいので手動の裁断機にかけて。1時間位かかり大変。」
- ●「4,5年保管し、その後は処分する。シュレッダーが無いので鋏で。2,3日は掛かる。」
- ●「3年位経ったら、ハサミで切って捨てる。写真つきの年賀状もあって勇気がいるけれど、細かく切る。どんどん溜まるので片付かない。」
若い人は結婚を機に年賀状のやり取りを始める人も多く、まだ年月も短いので処分せずに取っておく人が多い一方、年配の方は年々溜まる年賀状を一定期間が過ぎたら処分する方が多かったです。
★年賀状の処分にも!1月はシュレッダーが良く売れる!
処分をするという方のほとんどが、年賀状は個人情報のかたまりなので裁断して処分すると話していましたが、そんなこともあって、1月に入るとシュレッダーの売れ行きにも変化が出るそうなんです。ビックカメラ新宿西口店 八島寛さんのお話です。
- 八島寛さん
- 「年賀状の整理をする人が1月に来て3月まで緩やかに続く。1月に年賀状が溜まるので、個人情報もあるのでシュレッダーしなきゃなと買いに来るケースですね。1月は小型で自宅用のモノを買う人が多く、3月に入ると会社で使うようなタイプですかね。」
![年賀状2](http://static.tbsradio.jp/wp-content/uploads/2017/01/3e88f53323d84078e9cd388855648aff-533x400.jpg)
ビックカメラ西口店のシュレッダーコーナーは充実!
1月は個人的に買いに来る人が多く、5千円~1万円位の商品が良く売れ、3月の年度末はスーツ姿の方達が「領収書をください」と、会社用に大きなものを購入するという傾向があるそうです。
★コンビニで年賀状の無料回収
自宅でシュレッダーを使って年賀状を処分する人がいる一方、無料で回収するというサービスも広がりを見せています。年賀状の無料回収を行っている、機密文書専門の処理会社株式会社デルエフ代表 新井昭彦さんに伺いました。
- 新井昭彦さん
- 「東京都内のナチュラルローソンのレジ前に専用ボックスを置いて回収する。現状58店舗。構造は箱の中に交換できる袋を入れて回収に行った時に袋だけを入れ替えるもので、郵便ポストと同じイメージ。お店に行って年賀状や個人情報が記載された物を投函すれば、定期的に回収して工場に持って行って処理をするという形を取っています。」
![年賀状](http://static.tbsradio.jp/wp-content/uploads/2017/01/77225bc4846c2bddc68e419f45505441-225x400.jpg)
ナチュラルローソンのレジ前に設置された回収ボックス
新井さんの会社は5年ほど前から社会貢献の一環として、年間を通して機密文書や手紙、年賀状などの個人情報が入った郵便物の回収と処理を行っています。個人情報の取り扱いということもあり、回収・処理は極力少人数で行うなど、預かった個人情報にできるだけ人目が触れないことでセキュリティーを向上させています。
実は八王子市や浦安市など一部の自治体でも年賀状の回収ボックスを設けていて、浦安市では12月1日~2月1日までのボックス設置期間で400キロ、約10万枚のはがきが集まるそうです。
★処分した年賀状は再利用!
- 株式会社デルエフ 新井さん
- 「機密情報や個人情報などを裁断する専用施設があり、年賀状もまずそこに運んで自社工場で破砕処理を行った上で製紙メーカーで溶解処理される。処理された物が、最終的にはメーカーの方でトイレットペーパーなどにリサイクルされて世の中に出回る。」
浦安市などの自治体も集めたはがきはリサイクルして資源の有効活用に繋げています。自宅のシュレッダーでは一度に処理できる量も限られますし、家に沢山年賀状が溜まっている方は、こういった回収サービスを使ってみるのもいいかもしれませんね。
(取材・レポート:阿部真澄)