劇的なフィナーレを迎えたトランプ劇場ですが、一方で、日本の小池劇場の主役・小池百合子都知事は就任100日を迎えました。その間、豊洲市場の問題やオリンピック計画の見直しなど、色んな課題に取り組んできました。そこで・・・。
「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」!!本日11月11日(金)はレポーター近堂かおりが『小池都知事就任から100日の通信簿』をテーマに街でお話を伺いました!
金曜日恒例のサラリーマンの声。『小池都知事就任から100日。通信簿を付けるなら、優・良・可・不可、どれにしますか?』
★優!!!
- 「●優。一つには今まで隠ぺいされていたものが世の中に広く分るようになってきたことに関しては100点満点。
あとは残念ながら孤立無援でやってる、アリの一穴という意味では僕は今回良かったと思ってます。」
- 「●優じゃないですか。今まで煙に巻かれていたものをスッキリさせたというのがまず一つ大事なこと。」
- 「●今のところ優。やっぱり人がまだやっていないことをやってるから、前の他の人だったらここまでやるかどうか分からなかったと思う。」
- 「●優じゃないの。だって今までの都議連の見えなかった部分が見えた、それだけでもスゴイ功績じゃないの。」
- 「●優、特優。まず自分の報酬を半減した。それを出来ない政治家は改革は出来ないようになってるの。あれは税金だから。それを一番先に条例作ってやったでしょ。そういう人はなかなかいないよ。最高だよ。」
皆さん、評価が高いですね!今までの都知事と違い、都議会にメスを入れようと頑張っているところが評価されました。
今回『優』と評価する方が一番多かったです。
★良!!
- 「●良。豊洲問題で切り込んではいるというところでプラスの評価。ちょっと切り込み方が不足してるかなって思ったので、もう一回調査してほしかった。」
- 「●良。だってハッキリ物事を言うじゃない。曖昧じゃなくて、だから良いんじゃないですか、でもあんまり好きじゃない。」
- 「●良。まあまあ、頑張ってやってるなって思うね。色々と掘り起こしてるからそういうところが良い。でももうちょっと勉強したほうがいい、盛り土問題も今の状況でどうすれば使えるか、専門家の声を聞いて発信したりがあればいいな。」
- 「●優と言いたいんだけども、この後が一番大切なんで良の上。この後の決断力というか、本当に殻を破れるのかどうか、そこですね。そうしたら本当に優。花文字の優かもしれないですね。」
概ね評価はするけど、それぞれにやや不満があり、最高評価の「優」を与えられないということで『良』ということでした。
★可!
- 「可。行動は速いんですけど、回答が出てないような、ハッキリしてないというところがある。これからだと思う。」
- 「可。一応、有言実行してると思うけど、まだ完全にやり切ってる感じはしない、とりあえず。」
- 「可。そんな短い期間じゃ評価しないでしょ。そんなすぐに結果出すなんて、なんか突飛なことをやられても困るし。いや、悪くはない。」
- 「可。もうちょっと突っ込むと思った。都議会のあれも、色んな問題でも、最終的には責任追及まで行かずにちょっとね。入口のは戦ってますけど、えぐり方が足らなかった関西人としては。もう一味欲しかった。あの風体でいうともう少しやりそうな感はある。もう少しえげつなくやるかなって思ったんですけど、意外とやらなかった感のほうが残った。その辺りで良にしたいんですけど可かな。」
皆さん、冷静です。確かに結果はまだ残せていませんね。豊洲もオリンピックもどう決着するのか、言うだけ言って元のさやに納まる可能性もありますよね。結局、回り道させただけ、という可能性もあります。だから『優』でもなく『良』でもなく『可』なのですね。
★可と不可のあいだ!
- 「可と不可の間。なんかすごく見せることを意識しすぎている感じがする。今、豊洲とかオリンピックの問題で注目されているでしょ。どういう風な落ち着き方をさせせるのか、それが”見もの”。両方とも彼女の責任で決めた問題じゃないし。すごい脚光を浴びてますけど、そういうアピール力はなかなかだと思う。皆さんを惹きつける魅力があるけども、でも行政っていうのは実際にそういう問題を解決するかが手腕なわけだから、その辺が果たしてどう収めるか。例えば、ボート競技を宮城県に持っていく話も県民の方に期待を持たせておいて、もしダメだったら大変な問題。どうも、人気取りのように私には見えます。タレントだったらそれでいいんでしょうけど、少なくとも行政の長なわけですからあんまり軽々しい行動をしてほしくないと思う。」
小池さんの行動はパフォーマンスにしか見えない、人気取りでしょう、というお父さん。だから、『可』と『不可』の間の評価。今のところ、不合格ではないけれでも、合格点もあげられらない、ということなのです。実は、マイナスの評価をしたのはこの方だけでした。ほとんど方は小池都知事の100日に合格点を出していました。
小池劇場の幕は開いてまだ100日。しかし、もう100日、とも言えるわけですから、結論を着地点を見せてくれないと、期待がある分不満に感じ始めてしまうかもしれません。まさに、これからが本当の闘いの始まり、となりますね。
(取材・レポート:近堂かおり)
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