混んでいる電車に乗るよりは、として、自転車に乗る人が増えていますが、同じように便利な乗り物の規制が緩和され、利用が広がっています。それは「電動のキックボード」。どんな規制緩和なのか、安全性はどうなのか?5月26日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。
まずは緩和の内容など、先月から都内でシェアリングサービスをを始めた株式会Luupの代表取締役 岡井大輝さんに伺いました。
★ヘルメットなしの電動キックボード
- 株式会社Luup 代表取締役 岡井大輝さん
- 「ループいうですね、街中のいろんなコンビニとか駐車場とかの場所で、電動のキックボードをアプリを通して借りることができるサービスを始めました。ループはこれまで2年半、政府とですね対話をしながら、日本で40ヶ所ぐらいで実証実験を行ってまいりました。それで一つずつ安全性を検証した上でですね、今回の実証実験では、ヘルメットの着用が任意となったような形で、電動キックボードのサービスを開始することが政府から許されたという形となります。」
ループが始めたサービスは、専用のアプリに個人情報を登録して、アプリ上で近くのコンビニや駐車場などに停めてある電動キックボードをレンタルできるサービスです。
都内では、渋谷区、目黒区、世田谷区、品川区、新宿区、港区の6区、およそ300ヶ所に駐車場ができていて、また先週からは大阪市でもサービスが始まりました。
最初の10分が税込110円で、そこから一分間当たり、16・5円課金される仕組みです。
私も実際に乗ったのですが、最初はバランスなど戸惑いましたが、楽しい、便利、気持ちいい、という感じで、料金も、およそ3時間半乗って3000円ほどでした。

竹内、電動キックボードに乗ってみるの図
そして今回、話題となっているのは、実証実験という段階ですが「ヘルメットをかぶらないで車道の左側を走る事が出来る」ようになったということ。
これは法律的にはどうなのか?道路交通法などに詳しい森・濱田松本法律事務所の佐藤典仁弁護士に伺いました。
★法律上はどうなのか・・・
- 森・濱田松本法律事務所 佐藤典仁弁護士
- 「電動キックボードは元々日本では「原動機付自転車」に分類されていて、道路交通法上は「原付の免許が必要になる」というような整理がされていました。その中で、最近の基準緩和、具体的に言うと「新事業特例制度」というのがあるんですけれども、その制度に則って「公道実証実験」をする場合には、電動キックボードというのを、原動機付自転車ではなく「小型特殊自動車」というものに分類して、その上で、ヘルメットの着用が法律上必要ない、そういった整理がされています。」
新事業のための特例制度、そして実証実験という位置付けなので、「認可の降りている特定の事業者の電動キックボード」のみ、さらに「特定の範囲内」のみ、という限定的な運用ですが、キックボードを、農作業のトラクターなどと同じ「小型特殊自動車」にして、ヘルメットなしで車道を走れるようにした形です。
これは、もともとは中国やアメリカなど海外から始まった動きなのですが、事故などもあり、日本ではこれまで規制していました。しかしこのコロナ禍の三密を避ける新たな移動手段の一つとして、安全性を確保しながら交通の利便性を上げるために、このような流れが起きているようだと佐藤さんは話していました。
今回は実証事件ということですが、問題は安全に利用できるのかどうか?再びLuupの岡井さんのお話しです。
★ルールづくりを・・・
- 株式会社Luup 代表取締役 岡井大輝さん
- 「ループとしてはもちろん推奨はしているものの、ヘルメットというちょっとコロナ禍において顔の近くのものをシェアするわけにはいかないので、希望者には、僕らからですね「どういうヘルメットがいいか」をお奨めさせて頂いて、ご自身のものを、安全性の懸念がある方はかぶっていただくというのが根本的な思想としてはあります。あくまで安全性の検証のための実証実験として政府が定めた走行ルール、例えば車道のみ、もしくは自転車レーンの最高速度が15キロというちょっと特殊なルールでの実証となっております。しかしですね昨年間半年行った実証実験では、20キロぐらいで、たまにはしかも歩道に逃げないと危ないと感じる利用者がかなり多かったんですね。また正直ドライバーの方々にご迷惑をおかけする比重が高い実証実験となってしまってると考えております。ぜひですねドライバーの方々のご意見もいただければ幸いです。これで危ないとわかれば、ループは電動キックボードから撤退します」
海外は自転車専用道路が整備されていたり、歩道が広いので歩道を走るケースがありますが、日本では車道をヘルメットなし。これでいいのかどうか。実際、私が乗った時も、車道は少し怖いかなと感じました。原付と考えるとヘルメットが必要。電動自転車みたいなものと考えればヘルメットは不要。これはどちらに近いのか??
量販店では、安い電動キックボードが売られ、ナンバープレートなしで歩道を走る違法行為も増えているのでルール整備が必要な時期に来ているのも事実。こちらの会社は、メインは電動自転車のシェアサービスなので、「安全でないなら電動キックボードからは撤退する」と断言していましたが、国としては、今後、ルール作りを急ぐ必要がありそうです。