今週、高齢者への新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりましたが、そんな中、若者に感染が広がっている傾向があります。変異株に限るとさらに若者の感染が目立っています。こうなると、果たして、高齢者へのワクチン接種が先がいいのか?それとも、若者世代を先にしたほうがいいのか?意見が分かれるところです。そこで・・・。
「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時30分過ぎからは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」、2021年4月16日(金)は、金曜日恒例サラリーマンの声。あえて世代を問います。『どの世代が優先的にワクチンを接種すべきだと思いますか?』
★高齢者を優先的に!命あっての、ですから。
- ●「一番高齢者の人がかかっちゃうと重症化する率が高いということなので、今の国がやってることで良いと思いますけど。私も高齢者ですけど、もう65歳を過ぎてます。」
- ●「重篤者っていうんですか、若い子はそんなにひどくならないっていうのであれば高齢者の方から優先的にで良いと私は思ってますけど。40代後半です。」
- ●「どうなんですかね。高齢者がやっぱり良いんじゃないですか、先に。やっぱり学生が動いているんですけど、それで高齢者にうつしちゃうとダメなんで高齢者に打ったほうがいいと思います。僕20代です。」
- ●「高齢者でいい、60代、70代。死亡率が高いんで。何を基点にするかと思ってて、罹るかどうかというか死ぬかどうかで考えた時にそっちの方が良いかなって。僕30代です。」
- ●「お年寄りじゃないでしょうか。やはり、重篤化する可能性が一番高いということであれば、やっぱり、命あってのことだと思いますのでまずはお年寄りからで良いと思います。50代です。」
確かに命あっての事ですからね。お話を伺った世代は様々でしたが、命の危険を考えて、高齢者の方が先に接種したほうがいいという考えの方々の声でした。
★活動的な若い人・動かざるをえない働いている世代が先!
一方で、こういう考えもありました。
- ●「一番、歩きたい年頃の10代とか20代じゃないですか。止められないですからね、動きを。我々の世代とか、年がもう少し上の人は自分でコントロールする。それが出来ない世代が一番危ないんだと思うんです。そっちの方が数を減らすには良いんじゃないですか。私は50代です。」
- ●「若者。だから10・20・30代。やっぱり、若者は活動的だから。それだけ罹る率が多い。俺なんか85歳だからどんな菌だって罹らないよ。」
- ●「若い人の方がいいかもしれない。20代の方ですか、外出する事が多いじゃないですか、それで蔓延させちゃってるような気がするので。僕は40代です。」
- ●「僕は働いている世代がいいかな。というのは、経済止めると最終的に色んな所に影響が出てくると思うので、やっぱり働いてる世代がいいのかなって思います。ちょっと広くても良ければ20~40代。僕は30代です。」
感染者数を減らすには若者世代を先に、という考え。確かに、その考え方も一理ありますよね。感染者数が減れば、高齢者へのリスクも減っていくわけですから、そこをポイントとするか、重篤化のリスク・命の危険なのか、改めて悩ましい、と思いました。
★限られた資源を有効に活用すべき!
そして、こういう考えもありました。
- ●「ムズカシイね。僕なんか高齢者の方に入っているんだけども、どうやろ?別に優先ってあんまり、せんでもいいように思うけどな。して欲しいなと思う人から順番にやったらいい。して欲しくない人もいるわけだし、したい人もいるだろうし、年寄りでも別に若い人が罹って増やすのは若い人が多いんだから、若い人からやってもいいんやって考えの人もいるだろうしね。だから、して欲しい人、順番にしていいったらいい。」
- ●「僕はやっぱり、医療従事者、次はご高齢者が入ってるケアハウスとか、ああいう所に入ってらっしゃる方と、それに携わってる方、次は大阪。地域を優先して、本当に流行ってるところは重点的に投入してやった方が効率的。せっかくのワクチンなんだから、限りある資源なんだからもっと考えて有効に活用したほうが良いんじゃないかなって思います。」
世代で区切らずに有効活用、ということです。こちら、お二人とも70代の方でした。最後の方は、有効に活用してくれるのなら、僕は後回しで良い、と。限られた資源なんだから、というのは、本当にそうだな、と思いました。
今回、お話を伺った結果は 高齢者優先65% 若者優先24% その他11% となりました。