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症状の似ているコロナと花粉症、何に気をつければいいの?

今年もやってくる花粉症の時期。関東では2月上旬から花粉が飛び始め、飛散量は昨年の1・8倍という予測。花粉症の症状はコロナの症状と似ていますし、しかも、コロナ禍での花粉症は、みなさん初めての経験。そこで・・・。

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!今日2月8日(月)は、『症状の似ているコロナと花粉症、何に気をつければいいの?』というテーマで取材しました。

 

 

★コロナと花粉症 見分けるのは難しい!

今年の花粉症、何に気をつければいいのか、花粉症外来もある、鎌倉市の信愛クリニック院長・井出広幸先生に聞きました。まずは、新型コロナと花粉症をどう見分ければいいのですか?

井出広幸さん
「どう見分ければいいんだ、ということが一番気になると思うんですけれども、見分けることは難しいんですね。花粉症のような症状が出ていても、コロナの可能性がやっぱりあるわけなんですね。喉の不快感、鼻水、なんかだるい感じ、いま言った症状だと花粉症でもコロナでも、両方でる症状ではあるんです。ただし、高い熱が出た時だけは、これは別です。花粉症では高い熱は出ませんから。8度以上の熱が花粉症で出ることはございませんので、熱が出ていたら、さすがに花粉症としてはちょっと変かなと思う。これが一番重要なポイントだと思います。」

花粉症の症状、とされるものは、どれもコロナでもでる症状・・・。一つポイントになるのは高い熱。38度以上の熱は花粉症では出ないので、熱が出たら、花粉症に加えて「花粉症ではない何か」が来てるな、とコロナを疑っていい、ということです。まずは高い熱かどうか、が病院や保健所に相談する判断基準。

★味覚・嗅覚障害もコロナ特有ではないんです!

でも、高熱が見分けポイントだと、普通の風邪ということもありますよね。何かもっとはっきりと、コロナかも、と判断できる症状はありませんか?と、食い下がって聞いてみました。

井出広幸さん
「コロナの時は、味がしない匂いがしないっていうのはあるんですけど、でも、花粉症もですね、意外と匂いがしなくなったり、で、匂いがしなくなると味覚が変わったりするんですね。で、実は味覚障害、嗅覚障害というのはコロナに特有のものではないということも最近分かってきていて、それが無いからといってコロナでないとも言えないし、それが有るからといって、コロナだとも言えないというのが、今の最新の知見ですね。これっていう決め手がホントに無いんです。ですから、自分が危険因子を持つのかどうかで、個々が判断していくしかないっていう、ホントになんとも曖昧で。ですから、リスクがある人がちょっといつもと違う症状だったり、特に熱があったりするときには検査した方がいいでしょうね、っていうそういう話ですね。」

味覚・嗅覚障害は、有名になりましたが、最新では、すごく当てになる症状とは言えず、これだ!という判断基準になる症状は、無いのが現状なのです。結局、高熱が出ているかどうかで、コロナの診察を受けるか判断することになる。

あとは、自分自身に危険因子がどのくらいあるか、もポイントになります。危険因子はこの3つ。

  1. 「年齢」  60歳以上。
  2. 「病気」  腎臓病・糖尿病・心臓病・肺の病気。
  3. 「あのとき貰ったかもしれない状況」 身近に発症者がいるか。濃厚接触か。

新型コロナは、感染していても無症状ということもありますし、「感染経路不明」という方も多いので、危険因子がない、という人も、「ただの花粉症」とは言い切れない。といことではあるのですが、少なくとも、危険因子のある方は「ただの花粉症」と決めつけず、例年の自分の花粉症の症状と比較して、医師や保健所に相談した方が良い、ということです。

★花粉症の人は感染リスクが高まる危険あり!要注意!

そして最後に、花粉症の人がコロナ禍で気を付けるポイントを伺いました。

井出広幸さん
「花粉症があると、免疫機能は落ちることは間違いないですから、風邪やコロナのかかりやすさっていうのは増えると思うんですよね。コロナを防ぐには、自然免疫って言うんですけど、自然免疫っていうのは、とにかくどんな外敵も侵入させないぞ、っていう防衛線なんですけど、これは普通に粘膜の機能とか喉の入り口で待ち構えている免疫細胞が頑張るわけですね。そこにこうアレルギーで炎症が起きちゃうとやっぱり鼻呼吸ができなくなって口呼吸になるから、そうすると喉の免疫が下がるでしょうね。あとは、手指から感染するのは顔を触った時だと言われているんです。目をこすると鼻に手をやる。花粉症の方はそういうのがすごく増えるはずなんです。すごく触りたくなるんだけど、お顔を触るんだったら、手を洗ってから触るっていう風にしないと、感染する機会はとても増えることになると思います。」

花粉症の時期は、症状のせいで眠りが浅くなったり、風邪をひきやすかったりで、私も花粉症なので、免疫が下がっているのかも、と感じることがありますし、顔を触るのも多い自覚があります!!

今までとは違う、コロナ禍の花粉症。過剰に心配する必要はありませんが、例年通りのままでは新型コロナの感染リスクが高まってしまいます。改めて気を付けて、お互いに花粉症の時期を乗り切りましょう!


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