本来ならば夏休みを利用して語学留学をする人が多いこの時期ですが、新型コロナの影響は、こうした留学を夢見る人たちの生活にも影を落としています。TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。
株式会社ストロングジャパンホールディングス 代表取締役 寺本 雄平さんに伺いました。
★新型コロナが影を落とす留学事情
- 株式会社ストロングジャパンホールディングス 代表取締役 寺本 雄平さん
- 「コロナが始まったおかげで、今年の2月ぐらいから様々な国で渡航制限がかかっていて、現在でもほとんどの国で留学の受付は出来ないっていう状況が続いています。留学申し込みされてたのにも関わらず渡航を辞めてしまうとか、もちろん既に留学してる方々に関しても、特にフィリピンなんかロックダウンになってしまった背景もあって、もうこれ以上レッスンを提供できることができませんので、ただ滞在先はこのまま利用されてもいいですよとか、またご帰国されてまたの機会に留学してくださいとか、そんな形がメインです」
渡航制限などにより、新たに留学に行けない、というだけではないんです。今回お話を伺ったストロングジャパンホールディングスは、フィリピンで語学学校を運営しているのですが、現地のロックダウンの影響で、既に留学に行っている人たちの授業も一旦ストップとなり、生徒は、そのままただ滞在するのか、一度帰国してまたスケジュールを組み直すのか、選択を迫られていました。
こうした中で最近、出てきたのが「オンライン留学」と言うプログラムです。ただ、オンラインで英語力を磨くとなると、最近ではオンライン英会話と言うプログラムもありますが、一体何が違うのか。再び寺本さんのお話です。
★オンライン留学ってなに??
- 株式会社ストロングジャパンホールディングス 代表取締役 寺本 雄平さん
- 「オンライン英会話っていうのは、1コマ大体25分で、自分のお仕事とか学校の合間で隙間を縫って、気軽な気持ちで受けるみたいな、習い事みたいな形だったんですけれども、その中で生徒から、日本にいても留学をしたぐらいの結果を残したいと話があったので、試しにまずは実際に行われている留学と同じスケジュール感でオンラインプログラムを提供したところ、結構お客様の方から目に見える留学の成果っていうのが得られましたと!いう話があったので、具体的に本当にマンツーマンレッスンで、一コマ50分で1日6時間でとかっていう留学プログラムを発足させた流れになってます。オンライン英会話だとかなり自由、オンライン留学はかなり縛られたようなプログラムが提供されるといったイメージですかね」
調べてみたんですが、基本「オンライン英会話」の1コマの授業は短く、大体どこも1レッスン25分。こちらは、好きなタイミングや隙間時間で受けられるのがメリットです。
一方「オンライン留学」は、現地の学校に留学に行ったような拘束時間で、びっしりオンライン上で「留学」をさせられます。
オンライン英会話だと「日本にいる講師陣」のレッスンが多い中、オンライン留学では、現地にある語学学校で普段勤務されている「現地の講師陣」がレッスンをしてくれます。
滞在費などがないので、金額が安いのも、オンライ留学のメリットです。日数やプログラムの種類によりますが、大体一カ月のオンライン留学の費用は、フィリピンの現地留学で一カ月にかかる費用に比べると、およそ3分の1とかなり安くなっています。
ただ、留学の醍醐味と言えば「違った国を肌で感じる」事。それができない「オンライン」なら、日本でも海外でも同じようなものではないのか?実際のところ現地留学と比べてどうなのか。
以前、フィリピンの現地留学を経験。その後、フィリピン校でのオンライン留学も受講されたと言う生徒さんに、お話しを伺いました。
★現地留学とオンライン留学を比べると・・・
- オンライン留学プログラムの生徒さん
- 「オンライン留学に関してはデメリットという面で言うと日本にいながらオンラインでの留学っていう風になるので他の国の方々との関わり他の人と出会わないっていう面に関しては少し視野が狭くなるどころかなとは思いました。生活面ですねはそのまま日本と同じなのでそういう面ではメリットかなとは思います。やはりフィリピンの環境が私は合わなかったので。日本では考えられないことだと思うんですけれどもシャワーのお湯が出なかったりとかトイレにトイレットペーパーを流してはいけないなど、そういうところが少し私は困ったと言いますか、そういう生活に関してストレスを感じることなく英語を勉強できるって言うのはメリットかなと思いました。」
やはり現地の人との関わりが少ない事に関しては物足りなさはあるようですが、逆に、違った国の環境下でストレスを感じる必要がないと言う意見でした。