第24回参議院選挙が行われました。18歳選挙権が解禁されて初めての国政選挙で、18歳、19歳の高校生や大学生が、国会議員を選ぶ1票を投じるとあって、各政党も10代の票を取り込もうとしていました。では若者はどんな投票行動をとったのか?忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)の「現場にアタック」で、レポーターの阿部真澄が『18歳選挙権』を取材しました!
★18歳選挙権解禁!初めて投票した若者の感想
まずは、若者の街・渋谷で、選挙に投票できるようになった若者たちに、初めて選挙に参加した感想を伺いました。
- ●「18歳です。18歳からになったのは意味があると思ったので行こうと思った。親の話を聞いて決めました。たまに投票行く?となる。みんな行きそうです。」
- ●「18歳の高校3年。朝から用事があったので父親と期日前投票に行きました。選挙権持ったので関心があった。現代社会の授業で政治を学んだ。新聞やラジオで投票先を決めた。学生の支援拡大をしてもらいたい。経済的に大学に行けない人もいる。」
皆さんに話を聞いていると、今回の参院選では18歳から投票が可能になるという事で、各地の高校では公民や現代社会などの授業で参院選について取り上げる所も多く、参院選に興味を持っている高校生が多い印象でした。
★投票しなかった若者の意見
一方で、投票に行かなかった大学生の意見です。
- ●「大学1年生の18歳。行ってない、まだ今の政治の状態とか人の構成も分かってないので。積極的に政治について勉強したら良いかなと思った。未成年の意見が入るのは良い。」
- ●「18歳で大学1年生。投票に行きたい気持ちはあったけど何が何だか分からなくてみんな言っていることが同じに聞こえて違いが分からない。自分が分かったら投票に行く。」
18歳から投票が出来るようになったのは良い事だとの意見だったのですが、これまで政治に触れる機会が少なくて投票先を決められないので、今回は見送ったそうです。
ただ、きのう渋谷で若者に話しを聞いていると、投票に行かない若者達にはこんな共通点が見えてきました。
- ●「19歳で大学1年生。こっち来たんで投票したくても出来ない。引っ越したので住民票が向こうなので。」
- ●「18歳で大学1年生。住民票が実家の県にあるので出来なかった。」
- ●「19です。行こうと思っているが群馬なので帰れない。自分は投票しない、スミマセン。投票はしたかった。若い人の意見も自分たちがやれば入ると思うので、そう考えるとすれば良かった。学校の事やいじめなんかも改善できればと思っている。次回は行きます。」
まだ7月で地方から都内の大学に入学したばかりで住民票の変更をしていないため、実家に投票用紙が送られてしまって投票したくても投票できなかったという意見が意外に多かったです。選挙には「不在者投票」という制度もあります。選挙期間中に名簿登録地以外の市区町村に滞在している人が、滞在先の市区町村の選挙管理委員会で投票できる制度ですが、こちらはあまり認知されていないようでした。
★「選挙に参加したかった!」積極的な高校生の意見
- ●「5月7日で18歳になった。高校3年。自分は東京都の人間だけど茨城で寮生活していて、茨城では投票できないので、東京に帰って来られたら投票したいと思って選挙目的で帰って来た。選挙権があって1票は大事だと。新聞やネットで情報は得ていたので、迷う事は無かった。逆に自分が政治家の立場になった時に日本をどう変えたいか考えて投票しました。投票する時に立会人にジッと見られて緊張した。最初だから緊張しただけで次は大丈夫だと思う。」
かなり積極的に、「選挙に参加したかった」と話していたのですが、学校での授業も影響していたようで、投票先も自分で情報を得て決めたそうです。
★「18歳選挙権どう思う?」18歳未満の若者の意見
最後に、今後選挙権を得る18歳未満の若者に18歳選挙権についてどう思うか聞いてみました。
- ●「15歳で高校1年生。難し過ぎて分からない。」
- ●「14歳の中3です。テレビで見て行ってみたいと思っている。自分の意見も入るのは良い感じがする。」
- ●「16歳の高校1年生。行ってみたいと思う。1票じゃ難しいと思うけど皆の意見が集まれば世の中良くなる。」
- ●「17歳です。そんな楽しみではない。緊張や不安の方が大きい。自分みたいな年の人が選挙に関わって大丈夫なのかと不安がある。経験にはなるので味わいが不安はある。」
今月末には東京都知事選挙もあります。18歳、19歳の若者がどんな意見を持って選挙に参加をするのか、注目が集まりそうです。
(取材・レポート:阿部真澄)
TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」は月~金6:30-8:30放送中。
AM954kHz、FM90.5MHz。
パソコンやスマートフォンでは「 radiko 」でもお聞きいただけます!
番組へのメールは→ stand-by@tbs.co.jp