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Channel: 現場にアタック – TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~
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元銭湯、元映画館…飲食店の新しいスタイルは「古い」まんま

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今月に入って、渋谷スクランブルスクエアや、渋谷パルコなど、続々と新しいビルがオープンしていますが・・今回の話題も「お店のオープン」についてです!ただ・・・

今までのようなスタイルのオープンの仕方とはちょっと違うようなんです!11月28日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で志田ディレクターが取材報告しました。

これからのお店の新スタイルは「古い」まんま?http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20191128073400

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

まずはこんなオープンの仕方。ツカノマノフードコートを運営する=古谷知華さんのお話です。

★解体前のビルの居抜きをそのまんま使ったレストラン

ツカノマノフードコート 古谷知華さん
ツカノマノフードコートは、4か月間限定のレストランで、4か月間限定なのは、このビルが4か月後に立て壊されてしまうからです。4か月で総勢50名のシェフが、新作料理や挑戦したい料理をふるまう食の実験場です。
ここは、もともと36年間イタリアンの店舗があったところで、建物自体はそのまんま、だけど・・・内装は居抜き状態だったところに少しリノベーションで手を加えました。。

ここは、京王井の頭線の神泉駅から徒歩3分、渋谷駅から徒歩10分の所で、来年2月に解体が決まっている「空きビル」を「そのまんま」でオープン。この話にある通り、きょうのキーワードは「そのまんま」です。

ここは、壊されるまでのわずか4か月間の「束の間」だけオープンするから「ツカノマノフードコート(カタカナ)」なんです。ここでは、日替わりでシェフが、4か月間に総勢50人が色んな料理を出すんですが、取材にお邪魔した日は、魚の鯛を使った「鯛骨ラーメン」を若いシェフが作ってくれました!おいしかったです!

また、週末には「誰も知らないヤバくて美味い世界の家庭料理」などの、ちょっと変わった企画も実施しています。

このツカノマノフードコートは、解体ビルをそのまんま使っているので、家賃がものすごく安いし、期間限定のオープンという希少性から、かなりのお客さんが来ていました。

という風な「そのまんまオープン」のお店、まだまだあります!続いては、こんな「そのまんま」オープンのお店です。分福というお店の羽左間友裕さんのお話です。

★元銭湯をそのまんま使った居酒屋登場!

分福の羽左間友裕さん
分福は、もともと銭湯を活かした、総合居酒屋でメインは和食になります。もともと3年前まで田町にある「万才湯」という銭湯をリノベーションしました。お風呂屋さんのオーナーがそのまんま銭湯を残してほしいというカタチで何かできないかということでリノベーションして居酒屋にしました。お風呂の湯船を席にしたり、ボイラー室も半個室にしたり、富士山の絵は、もともとなぜかレインボーブリッジが描いてあったみたいなんですが、居酒屋にするのに富士山の絵を描き直してもらった感じです。

富士山の絵もちゃんとあって、桶と牛乳瓶カクテルで雰囲気抜群!

2件目は「銭湯そのまんま」・・・お風呂のオーナーがお年で後継者もいないため、誰かにここを託したかった。そしたら、羽佐間さんたちが、居酒屋のカタチでそのまんまオープンしました。

中に入ると元脱衣所を通りますが、その先に行くと、4人~6人程度が入れる小さな元銭湯の湯船がずらりと並んでいました。お客はその中に浸かる感じで、お料理も桶で出てきたり、風呂上りの牛乳でおなじみ牛乳瓶に見立てた「牛乳瓶風カクテル」なんかもあって本格的でした!

そして、最後、3件目は、上野駅近くのJR常磐線「三河島駅」すぐにあるこんなお店が「そのまんま」オープンしました。

★元映画館をそのまんまオープン! その名も「元映画館」

「元映画館」を手掛ける、高橋窓太郎さん
実際28年前まで営業していた「日暮里金美館」という映画館が、閉館しまして、それから2019年まで誰も借り手がつかなかった映画館を借りて、「元映画館」というイベントホールと、「カフェBAR銀幕」というBARを始めた。あと、上に元映写室だった場所にスナックを12月からオープンさせる予定です。こちらが、28年前に閉業してから、誰も使っていない場所でした。そこで、僕らが見つけて、何をしようかと話をしている中に、ずっと元映画館をどうしようかとか、元映画館こうなったらいいねとか話していたが、その元映画館というワードがずっとみんなが口にしていて、これ元映画館でいいんじゃないか、ということで「元映画館プロジェクト」が始まりました。そのまんまですね。

入口には、元映画館の受付もちゃんとありました!

その名も「元映画館」! 中も名前も全部そのまんま!手掛けたのは高橋窓太郎(そうたろう)さん、入口には「元受付」が残っていて、その先の扉をあけると大きなスクリーン、そして袖幕の広告(●●電気商会)もそのまんま。

この元客席エリアがイベントスペース=今はアニメーション作家の動画展をしていて、軽食やスナックを出すスペース=銀幕BARとしてオープンしています。

またいう「そのまんま」オープンなんですが、実はこうしたお店が増える理由は、もちろんコストが安いのもそうですが、もう一つ、共通するのは こんな幅広いお客さんたちを取り込めていたからなんです。。

★老若男女に受ける、そのまんまオープン!

 

30代男性
その場所でしかできないことをみんなで工夫してるのがいいと思う

 

20代女性
古き良き場所のミックスだったり、もとからあるから、新しく作るより温かみがあるところに魅力を感じます。

 

20代女性
他の業界をかけあわせて何かを作るというのが流れとして面白いので、ツイッターとかインスタでアップするのが好きなので、行きたくなる。

 

70代男性
そういうのはいいね。俺なんか古い人間だから、74才だから、みんな同じに見える、駅も同じで、個性がないよね。いいんじゃない!銭湯、ただ風呂入るっつーだけじゃなくて、違う環境がね。

 

80代女性=
憩いの場として、あればそれにこしたことはない。嬉しいやっぱり!古いものがいつまでもあるのは。世の中どんどん変わっちゃって、ちょっと見ないと街にビルがどんどこ建っちゃうからついていけない、年取っちゃって、80半ばすぎてるから。だから、嬉しいですね。

なんと、若い人たちは、「元●●」ってなに?と新鮮な気持ちで入ってくる。そして、街に古くからいるお年寄りたちも、「元●●」にひかれて入ってくる。古い建物を若い人が復活させて、そこに集まるお客さんも老若男女でした!


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