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Channel: 現場にアタック – TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~
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イマドキは借りて「着るだけ」!洋服のサブスクリプション

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最近、衣替えを済ませた方も多いと思いますが、洋服は知らないうちに溜まって場所をとるので悩むという方も多いと思います。そうした中、洋服を買わずに、月額制で借りることができる「洋服のサブスクリプション」が広がっているんです!11月6日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、レポーター田中ひとみが取材報告しました。

 

イマドキは借りて「着るだけ」!洋服のサブスクリプションhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20191106073125

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

まずは、レナウンが始めたスーツのサブスク、その名も「着ルダケ」。レナウンでこの事業を担当する事業部長、中川智博さんに伺いました。

★老舗アパレルが始めたスーツのサブスク「着ルダケ」

株式会社レナウン・事業部長 中川智博さん
「着ルダケ」は、春夏モノのスーツと秋冬モノのスーツを、2年間、お客様専用で貸し出すサービス。一度、貸し出すと決まった商品は、そのお客様専用で2年間使っていただきます。シーズンオフ期間中は当社に一旦返却いただくと、クリーニングと保管も行うので、場所を取らなくていいという声をいただいています。やはり衣服にかける支出が年々下がってきているし、ビジネススーツの中心価格はより低価格にシフト。さらにカジュアル化が進んでいて、スーツを着る全体のパイは少しずつ低下。そういう中で我々が今までアプローチできていない層に向けて、サブスクリプションに舵を切ってみました。
森本毅郎スタンバイ!

定額制スーツ「着ルダケ」

こちらは男性向けの上下のスーツをレンタルできるサービス。春と夏に2着、秋と冬に2着、年間で合計4着のスーツが送られてきます。

洋服のレンタルというと、企業が持っているものをユーザーが借りるので、前に誰が着たのかわからないということもありますが、こちらは、自分専用の新品を送ってきてくれるんです。

しかもシーズンオフに送り返すとクリーニングと保管もしてくれて、次のシーズンになると、保管してくれていたスーツが届く、まさに「着るだけ」でいいんです。

スーツは2年サイクルで、2年経ってサービスを継続すると、生地やデザインの流行も取り入れた新しいスーツが送られてくる、という仕組み。

利用料金は月額4800円。2年間利用すると利用料は合計12万円ほど。一方で、送られてくるスーツは一着5~6万円相当のものなので、春夏4着で24万円(6万円×4着)。単純に考えて、24万円相当のスーツが、半額の12万円で着回せることになる・・・

★邪魔者スーツも預けてスッキリ!クローゼット代わりにもなる

このサービス、人気なのはコスパだけではなく、“クローゼット代わり”になるところも評判のようです。

株式会社レナウン・事業部長 中川智博さん
どのご家庭もクローゼットの中は服で溢れている。お父さんの服、お母さんの服、子供の服がある中で、お父さんの服の置き場所は本当に少ないスペースに追いやられているので、場所を取らないのは、お母さんからの評判も良いです。あと結構、古くて着られなくなったスーツはそのままになってたりしているが、そういうのも「着られないんだから捨てればいいのに」と言われながら、ずっとクローゼットの中に眠ってる状況なので、その状況に少しでも貢献できると言う意味でも評判です。

男性物のスーツはガッシリしていて場所を取るので、とにかくかさばる。そんな、邪魔物扱いされているスーツを手元に置いておかなくて良いのが喜ばれているようで、昨年の夏にサービスを開始してから、順調に利用者は増えているようです。

★レディース服借り放題の「エアークローゼット」

洋服のサブスクは男性だけではなく、もちろん、女性向けのサービスもあります。株式会社エアークローゼットの代表取締役社長、天沼聰さんのお話。

株式会社エアークローゼット・代表取締役社長 天沼聰さん
「airCloset(エアークローゼット)」は月額制のファッションレンタルサービスで、レギュラープランが月9800円で借り放題。特徴は、洋服を選んで借りるという形ではなく、私たちのスタイリストが洋服を選んで3着コーディネートして届けるというところです。この色味は絶対自分じゃ選ばないけど、一旦レンタルしたから着てみたら周りから評判が良かったり、新しい洋服との出会いがある。時間を有効活用して賢くファッションを楽しみたい方に利用していただいています。
森本毅郎スタンバイ!

プロのコーデもレンタルし放題「airCloset」

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コーディネート例1

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コーディネート例2

「エアークローゼット」はプロのスタイリストが自分だけのコーディネートを提案してくれるサービス。利用者は働く女性がメインで、普段着・仕事着共に扱っています。サービス自体は約5年前に始まったんですが、現在、なんと25万人以上の利用者がいるそう。

利用法は、まず、事前に好みのテイストを選択します(フェミニン系?クール系?など…)。さらに、体型のお悩みなどの細かな要望も伝えると、スタイリストが3着を選んで送ってくれるという流れです(二の腕を隠したい、肩幅が気になるので目立ちにくい服が良いなど、いろんなお悩みに対応してくれます!)。

借りるだけでなくコーディネートしてくれるので、よくありがちですが、結局同じような洋服ばかり買ってしまう人とか、おしゃれはしたいけど何を着て良いかわからないという人に受けているようです。

★子供服+思い出をシェアする「キッズローブ」

男性、女性の次は子供向け!「KIDS ROBE(キッズローブ)」というサービスがありました。運営する株式会社アダストリアの清水奈津子さんに伺いました。

株式会社アダストリア 清水奈津子さん
子供服のシェアリングサービスで、月々980円で8点借りることができます。対象年齢は2~6歳。アウターから、イベントの衣装、卒園式に使うワンピースなど様々。あとは、サイズアウトした洋服があれば何着でも送ってもらい、その分多く借りていただくことも可能です。どうしても成長が早いので、着替えをたくさん用意しておかないといけない一方で、捨てるのはもったいない。捨てるんだったら皆に使って欲しいというお客様が多いので、ママ達のストレスを解消するために始めました。
森本毅郎スタンバイ!

子ども服のシェアリングプラットフォーム「KIDSROBE」

森本毅郎スタンバイ!

「KIDS ROBE」人気のアイテム

「KIDS ROBE」は、3ヶ月毎に8着の子供服を借りられる月額制のサービス。一度借りてしばらく着て、サイズが小さくなったら送り返す。それを違う誰かがまたレンタルする。さらに、気に入ったらもらうこともできます。

また、借りるだけでなく、要らない子供服を提供して、貸す側にも回れるのが特徴です。

意外なポイントとしては「ダグに名前が入っていてもOK」。小さいお子さんの場合、幼稚園や保育園で洋服のタグに名前を書くことがありますが、それも受け付けていて、スタッフが消した上でレンタルてくれるそうです。この「タグの名前OK」は画期的なんだそうです!

★衣服ロスの解決にも

KIDS ROBEは「まだ着られる思い出のつまった洋服を捨てるは忍びない…」という親御さんに人気のサービスだそうですが、実はこのサービスを運営するアダストリアは、様々なブランドを抱えているアパレル会社でもあります。洋服を売る会社が、洋服を売らないサービス、洋服が売れなくなるサービスを行っているのはどうしてなのか、最後に聞いてみました。

株式会社アダストリア 清水奈津子さん
ファッションの楽しみ方は人それぞれで買うだけじゃないので、ファッションというものに触れ合う機会を作れたらと思って作りました。あとは「いいね」とかもできるので、どういう人が自分の服を借りてくれてるのか分かります。「いつも可愛いお洋服フォローさせて頂いてます」とかファンのような繋がりがあるので、それも楽しみの一つだと思います。

SNSのように交流できる仕組みで、「お遊戯会できた服です」「旅行先で買った服です」など、コメント欄に書き込むと、“思い出のシェア”もできて、大事な服が活躍しているのもわかります。

また、「この人のセンスなら間違いない!」という、人気の貸し出しカリスマママもいるそうで、単純に「貸し借り」だけでなく、お母さん同士の繋がりができるのも魅力のようです。

それから清水さんがおっしゃっていたのは、まだ着られる服が大量に捨てられる「衣服ロス」の問題。服を上手く循環させていかないとファッション業界も持続できないということで、こういったサービスを重視しているそうです。

借りる側には便利な洋服のサブスクですが、広がる背景には、業界の衣服ロスへの意識もあるようです。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!


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