作業服がおしゃれに進化中。今、女性をターゲットにした展開が広がっています。そこで最新の秋冬作業服ファッションについて、9月12日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。
★ワークマン「プラス」オープン!
まずは、作業服大手のワークマン。9/13(金)から「トレッサ横浜」という商業施設にオープンする「ワークマンプラス」を一足早く取材してきました。その特徴について、株式会社ワークマンのチーフスーパーバイザー鈴木悠耶さんのお話です。
- 株式会社ワークマン チーフスーパーバイザー鈴木悠耶さん
- 「プロの顧客が減少している中で、客層を広げなければいけないな、ということを考えた時に、アウトドア、スポーツの方を取り込めたらいいのでは、ということで「プラス」をオープンしました。実は、ワークマンとワークマンプラスって、商品の違い自体は一切無くて、全く同じものを置いているんです。見せ方として、一番大きいのが、ブランドで売り場を区切ってる。全体の売り場の4分の1ぐらい、レディースコーナーで展開しています。大げさに言うと半分位女性なんじゃないかというくらい来てますので、私達も女性ものに力を入れて展開しています。」
従来のワークマンは例えば、インナーだったらインナーの列、シューズだったらシューズの列、という形で売り場を区切ってプロの客層=仕事着を買いに来る方に特化したレイアウトになっています。
そこを、「ワークマンプラス」では、スポーツ関係、アウトドア関係のブランドごとに区切って、一般のお客さんが買いやすいように工夫。特に女性向けコーナーに力を入れています。
商品自体も作業服そのものだけではなく、作業服の機能性を生かしつつ、デザイン性も高い服を取り揃えているということでした。
★秋冬新作はデザイン性が◎
というわけで、この秋冬の新作で一押しの商品を、ワークマンの鈴木さんに聞きました。
- 株式会社ワークマン チーフスーパーバイザー鈴木悠耶さん
- 「女性のものでいったら、撥水マウンテンパーカーというのが一押しになってます。こちらは撥水になってるので、防水では無いんですけど、多少の雨とか散歩で使えます。レンガ色、ネイビー、ベージュの三色の展開になってます。ちょっと落ち着いた色にしたので、年齢層の高い方でも使えるようになってます。こちらは2900円。価格を抑えるには大量に作るしかないんで、そういう意味でもこうやってデザインをしっかり考えて、売れるぞと自身を持ったものを大量に作ることによって、価格を抑える努力をしています。」
従来のワークマンの持ち味である機能性・低価格、そこにデザイン性も加えて、女性でもお洒落に着られるよう工夫したのがポイント。機能性をアピールするために、雨、風、雪といった過酷な状況を再現してファッションショーを行う「過酷ファッションショー」も行い話題となりました。
★「ワークウェアスーツ」からはスカートの作業着?
続いてはこちら、株式会社オアシススタイルウェアが発売するスーツに見える作業着「ワークウェアスーツ」の最新商品でスカートタイプのもの。9/15から発売開始です。
「ワークウェアスーツ」は現場作業しやすいストレッチ性、撥水、水洗い可能といった高機能性と、フォーマルな要素を兼ね備えた作業着です。
男性用は既に、建設業、清掃業など幅広い職種で着用されているということですが、今回は作業着なのにスカート!なぜスカートなのか?この商品の経緯について代表取締役、中村有沙さんのお話です。
- 代表取締役、中村有沙さん
- 「レディースは元々、ジャケットとパンツが2種類あったんですけれども、非常に多くのお客様から、スカートもぜひ欲しいというお話を多く頂いて、今回開発に至りました。例えば、建設現場でも、併設された事務所には女性の事務スタッフの方って多くいらっしゃって、会社全体で制服として導入する時に、女性用にはスカートが欲しいんだというお声だったり、営業職や接客業の方も、必ずしもパンツでなくても、スカートもバリエーションとして欲しいな、というお声は多く頂いていましたので、よりフォーマルな場面でも着て頂けるように、今回スカートのスーツを作ったという経緯になります」
営業、接客の他、貸会議室のスタッフなど、体は動かすけどしゃがむほどの作業ではない、軽作業される方にニーズがあるということです。
機能としては伸縮性のほか、ポケットを、名刺入れや携帯も入るくらいの大きさにしたり、ウエストがくるくる回らないような機構もついています。スカートは税抜き1万1000円です。
いろいろ進化していますが、こうした女性向け作業着は、まだまだ可能性がありそうです。再び中村さんに伺いました。
★女性向けのフォーマルな作業服の今後
- 代表取締役、中村有沙さん
- 「男性用は動けるスーツ、洗えるスーツというのも数多く発売されてますけれども、まだまだ女性用は、バリエーションが少ないなと思っていまして、これだけ女性も働く方が非常に多くなっている中で、どんどんニーズは高まっているんじゃないかと思いますね。例えば働くお母さんも非常に増えてますけれども、うちのスーツは水洗いで、家で丸洗いできますので、赤ちゃんのよだれがついてしまってもすぐに洗えたり、色んな場面で活躍できるものができたんじゃないかと思ってます。」
仕事と子育ての両立という意味でも、「スーツに見える作業着」ニーズがあるかもしれません。