忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)
7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」。
本日4月29日(金)は金曜日恒例のサラリーマンの声。レポーター近堂かおりが『失った信頼を取り戻すために、まずは何をすべきですか?』をテーマに街で伺いました!
![現場にアタック(近堂かおり)](http://static.tbsradio.jp/wp-content/uploads/2016/03/sump_kondokaori-150x150.jpg)
現場にアタックレポーターの近堂かおり
昨日の新聞に「自動車業界、揺らぐ信頼」という見出しが載っていましたが、三菱自動車に続いて、スズキでも不正が発覚しました。日本の自動車業界はいったいどうしちゃったのでしょうか。また、最近は、信頼を失ってしまった有名人も目立ちますね。誰とは言いませんが・・・。そこで今日のテーマです。金曜日恒例のサラリーマンの声。
「失った信頼を取り戻すために、まずは何をすべきですか?」
信頼回復の第一歩はとにかく謝ること。まずは謝らないことには次のステップに進めません!やらかした事実を認め素直に謝る!言い訳もしない!誤魔化しもしない!隠さない!!(ついつい言い訳したくなってしまいますが、ダメなのです!)
そして、信頼回復のための次のステップは・・・・。
★地道に待つべし
- 地道に会うしかない。そんな特効薬みたいのはないと思うんで、繰り返し繰り返し会って少しずつしかないと思う。
- 認めてもらおうと思ってやるんじゃなくて普通に仕事をする。形だけでじゃなく地道に。派手じゃないほうがいい。
- まず謝ってあとはほとぼり冷めるのを待つしかない。それが一年後になってもいいくらい、ぼんやり待つ感じでいいと思う。チャンスを作るといやらしい、作れたらいいですけど、なかなかそれって無理だと思う。長期で待つしかないんでそんなギラギラしてたらもたない。
地道にコツコツと、目立ったことはせずに、特別なことはしない。「私、頑張ってます!」とアピールするのは逆効果ということ。確かに、ガツガツ、ギラギラしてると反省してないように見えてしまい、失った信頼は戻ってこなくなってしまうのかな、と思いましたが、こんな声もありました。
★自ら動くべし
- 誠心誠意、相手方と話し合うこと。会っていただけなかったら先へ進めないので。会いたくないですよね、自分のミスですからね。でもそこから話し合わなきゃ先に進まないので。精神的にもかなりパワーを要しますね。言い訳せずに出来れば先の事について自分から切り出して、どんどん先へ前へ前へ話を持っていきます。静かにしていたら良い方向にはいかないです。行動して、踏み出して始めて先へ進めるんでそれをしなければダメ。蹴飛ばされたり、罵声浴びせさせられたりするかもしれないけど、それは自分がやってしまったことだから。毎回心が折れますよ。折れるけど行かないと。やっちゃったものをそのままには出来ないから。
静かにしていたらダメ、多少なりともアピールしていかないとダメ。ただ待っているだけでは、信頼は戻ってこない、と。
ほとぼりが冷めるまで存在を消していたら、信頼は失われたまま、と言われるとそれも一理あります。
そして、長年サラリーマンの声を聞いてきた私ですが、今回びっくりしたのが、大阪のベテラン営業マンのお父さんのお話。
★ベテラン営業マン~大阪流
- 謝りに行くときは僕ら基本的には手土産は持たないです。手ぶらで行きます。手土産持って謝りに行くっていうのはこれあげるから許してね、みたいなのが多少はあったりする、機嫌取りみたいなね。手ぶらで行く以上は謝るしかないので。もう一回出直しますけど今日のところはお詫びだけで来ましたというこで、2回目に行ってちょっと火が消えかけてたらOKで、それで改めてご挨拶という形でまた行ってその時に手土産持っていきます。
1回謝って、2回目謝って・・・とにかく謝り倒す。しかも、手土産は3回目から!!1回目から持っていくと下心が透けて見えるから持っていかないんだそう。お詫びに菓子折りは付き物だと思っていたので驚きました!でも確かに手ぶらだと、純粋に謝るためだけに来たんだ!という覚悟が見えるように思います。いずれにせよ、失った信頼を取り戻すのは容易じゃない。毎回、心が折れそうになるのを堪えながら謝り続ける、その精神的なタフさが必要になってくるのですね。
(取材・レポート:近堂かおり)
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