忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」。4月26日(火)はレポーター近堂かおりが『仕事とハイヒール/現代女性、傷だらけの戦闘服!』をテーマに取材しました!
先日新聞で、「ハイヒール」についてのニュースを見つけました。
イギリスでのお話ですが、何でも、ある女性がペタンコ靴で出社したら、「ハイヒールに履き替えないのなら家に帰れ」と会社に言われたそうなのです。そして、それをきっかけにハイヒールを履くことを義務付けるのはおかしい!と声を上げたところ、「そうだ!そうだ!」と12万人以上の署名が集まった!!(すごい数ですね!)今後はイギリスの議会で審議されることになる、ということです。そこで、きょうは日本のハイヒールに注目してみました。まずは有楽町で、仕事帰りの女性たちに「仕事でハイヒール履きますか?」と聞いてみました。
★ハイヒールと仕事と
- ハイヒールはいつもですね。仕事のときは必ず。痛いからやめるという選択肢はない。
- プライベートでは履かないで仕事のときだけ履く。スーツ着るときにペタンコ靴だとだらしないので履いてますし、履いてたら慣れるので。
- 仕事柄履くしかない。いつも6・7センチくらい。秘書的な所にいると履かざるをえないのでしょうがないかなって。なんかそれが、まあ普通?
- 業務上、絶対履かなきゃいけないってわけじゃないので、それは助かっている。ペッタンコの靴よりか、ちゃんとしてる感は出ますよね、我慢しています。
仕事で、ヒールの靴を履いている人は、9割以上!!みなさん5~9センチのヒール靴でした。ただ、どちらかというと、しょうがなく、消極的に履いている人が多かった印象。
最後の人のように「我慢している」部分は、程度は違ってもみなさんあるようで、やっぱりこんな我慢の声がいっぱい出てきました。
★ハイヒールって大変なんです!
- 痛くなるからつらいのと、立ちっぱなしなので、捨てて帰りたくなるくらいですか。ビーサン買って帰ろうかくらいと思うくらい辛い。接客するときも顔が険しくなりそうで、仕事にならないです。
- やっぱり何時間も履いてられなくて、電車の中でつり革に掴まって秘かに脱いでたりします。
- 辛くてカウンター越しで、腰から上は見えているけど下は見えていないので、裸足で靴脱いで平然と接客する。
- ずっとヒールだと、力がかかるところが決まるので、外反母趾とか小指の負担が大きくて、小指がモゲそう。
小指がモゲそう!!電車で脱いでます!捨てて帰りたい!・・・私もハイヒール好きで、よく履くので、ものすごく分かります!!もはや足が悲鳴をあげているのです。みなさん、仕事に支障が出ないギリギリのところでやっていて、とにかく、大変なんです。でも、そんなのは嫌だと、具体的に行動に移す、こんな人もいました。
- スーツじゃなきゃいけないとか、ヒールじゃなきゃいけないとかが嫌だったので、自由な服装でいられる会社を選びました。確かにヒールを履けば女度がアップするし、気持ちが上がるのはわかります。でも、毎日のことなので、楽なほうがいいかなって私は思います。
ヒールが、仕事選びに影響したのです!ヒールについて、女度を上げるという、一定の評価はしつつも、この方にとっては、仕事選びの重要なポイントの1つと言っていました。
こんな風に、仕事選びにも影響したり、バレないように痛みに耐えないといけないし、仕事におけるヒールの存在って大きいですね。ではそもそも、なんでヒールが広まったのか。
ヒールが広まった歴史を、日本ハイヒール協会代表理事のマダム由美子さんに教えていただきました。
★ルイ14世もハイヒールでスタイルアップ!
- マダム由美子さん
- 歴史的にまだまだ、日本はハイヒールの歴史が浅いので。あのみっちーブーム、美智子さまがご婚礼のときに、フレンチヒールというのを履かれて、それで「あれがハイヒールなのかしら。あんなの履いてみたいわ」ということで女性の憧れになってきましたから。ヨーロッパですと、500年以上歴史があるんですけど、ベルサイユ宮殿を築いたルイ14世の肖像画を良く見ると、6・5センチくらいの赤いハイヒールを履いています。で男性がもともとハイヒールを履いて、かっこよくして自己PRは出来るだろうと、そして、ファッションとして、流行らせていったという歴史があります。
時代を遡ると、ルイ14世!!!ハイヒールはもともとヨーロッパでは、500年の歴史がある。それに比べ、日本ではまだ100年も行かず、歴史は浅いそうです。ルイ14世の肖像画を良く見ると、少し違和感はありますが・・・ハイヒールを履いたルイ14世が、脚をピンと伸ばして、綺麗に見えるように立っています。踊りのバレエを身につけるのが、当時王侯貴族の男性にとって教養だったそうで、バレリーナの立ち方をしているんだそうです。そんなルイ14世の頃から、自己PR=自分を良く見せるために、ハイヒールを履いていたという意味では、確かに、仕事におけるヒールについて、こんなことを言っている人がいました。
★ハイヒールは戦闘服!?
- ローヒールのときは、いい加減な日。ハイヒールのときは、頑張る会議があるとき。やっぱり自分が気合入れるときに、ピシッと決めるときに。常に豆はありますよね。小指と薬指。狭い・痛い。男性もハイヒール履いた方がいいです。・・・とはいえ女性特権のような、女性だけ許されている戦闘服みたいな。
この方、会議とか気合いを入れる必要があるとき、つまり戦う日は、ハイヒール。マメがあって痛かろうが、ピシッとするためには、履く。そんな気分は、男性も履いてみないと分からない部分もあるかもしれませんね。
(取材・レポート:近堂かおり)
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