東京都の白熱電球とLED電球を無料で交換する取り組みについて。この週末に新たな動きがあるそうです。2月28日(水)は、レポーター中矢邦子がTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で『白熱電球とLED電球の交換事業』について取材報告しました。
★東京都「今週末からヤマダ電機も参加協力店に」
まず、そもそも東京都のLED電球への交換の取り組み、そして今週末にある新たな動きとはどういうことなのか。東京都環境局の倉田京弥さんのお話です。
- 東京都環境局 倉田京弥さん
- 「東京都は、地球温暖化対策や家庭の省エネを進めるため、照明を白熱電球からLED電球に取りかえる取り組みを昨年7月から行ってきました。白熱電球2個をお持ちいただくと、LED電球1個と無料で交換しております。これまでは、都内の地域の家電店861店舗で交換してきましたが、今週末の3月3日からはヤマダ電機様でも交換ができます。交換できる電球ですが、E26型というタイプ。ペットボトルの口に入らないものが対象です。」
この取り組み、東京都がLED電球にかえて家庭の省エネを促進しようとやっているものです。
交換できるものは、電気が切れていない使用中の白熱電球でクチガネの大きさがE26というもの2個以上をこの事業に協力しています!という都内にある街の電器店に持っていくと同じE26のLED電球1個と変えてくれます。18歳以上の都民なら1人1回だけ交換可能。それが、今週土曜から7月9日まで都内にある家電量販店の大手ヤマダ電機でも交換できるようになるとお話されていました。
★東京都「量販店に拡大した理由は都民のため」
ただ今回、量販店にもひろげた理由は何なのか。気になったので、再び東京都の倉田さんに伺いました。
- 東京都環境局 倉田京弥さん
- 「都民のみなさまから身近な家電量販店でも交換したい、あるいは土日でも交換したいという声が寄せられたことに応えまして、ヤマダ電機様にもお声がけしました。交換の年間目標は100万個。これまで20万個が交換されたので、大きな省エネ効果が生み出されています。」
確かに、交換数からすれば省エネにはなっているのかもしれません。ですが、この取り組み1年で目標は、100万個でもう半年以上が経ちましたが、まだ目標の5分の1の20万個と道半ばなんです。そんな中、都民から「交換場所を増やしてほしい」という声も出たこともあって、やはり量販店も入れようじゃないかという話になりました。
★街の電機店が語る交換の実態
では、実際いまお店に電球交換に来る人はどうなっているのか。都内の電器店のお話です。
- 都内のある電機店
- 「実際交換されている方は、年明けてからは2週間ぐらいゼロ。1人1回の交換ですから、だいたい終わってるんじゃないかな。あとは、切れた電球を持ってきて交換してほしいっていう方がいらっしゃいます。一般の方は、『白熱電球』なのか、中身が蛍光灯でできている『電球型蛍光灯』なのか分からずお持ちになる方もいます。」
昨年の7月の開始当初は月に30人いたところも、いまは数えるほどになったそう。しかも切れた電球は対象外でダメですので、このあたりは持っていく時には注意が必要そうです。
★都民の声「知らない、全部LED交換済み」
では最後に、都民の皆さんは電球交換のお話を知っているのか。また、LED電球に変えたいと思うのか。街で聞きました。
- ●「知らなかったです。交換しに来てくれるならありがたいですけど。自宅はちょうどこないだ引っ越したついでに全部LEDにかえました。熱くならないので良い。例えば、白熱電球だとトイレの中で急に消えたことが1回あったんで、LEDだとそういうのはないですよね。」
- ●「いま初めて聞きました、目からウロコです。もうほぼ約8割はLEDです。今は自分の部屋のみ白熱電球。親が年配で目が悪いので、白熱電球よりLEDの方が見やすくなったと聞くので良いのかな。」
- ●「知ってます。タダでやってくれるのはありがたいけど。もちろん東京都がお金払ってるんでしょうけど。こっちからかえてと言うのは躊躇しますよね。自宅はLEDにかえてません。白熱球に合う部屋もあるので。」
知らない人やもうLEDに交換済みの人が多かったです。ですが一方で、1個だけ無料交換にするのはちょっと…とためらいの声もありました。