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Channel: 現場にアタック – TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~
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注意!加湿器で肺炎の危険!

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この時期の必需品「加湿器」の使い方における注意点について、2月26日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

まだまだ乾燥している日が続いていて、加湿器を使っている方も多いかと思いますが、そんな加湿器について、誤った使い方をすると、体の不調に繋がる可能性があるそうです。詳しいお話を、注意喚起を行っている東京都福祉保健局の岩城さんに伺いました。

★加湿器でレジオネラ菌に感染?超音波式に注意

東京都福祉保健局 岩城さん
加湿器は適切に取り扱わないと、タンクの中に繁殖した 『細菌』 が水滴とともに室内に飛び散り、感染症の原因になることがあります。特に、タンクにためた水を霧状に噴霧する『超音波加湿器』では、管理が不十分な場合、レジオネラ属菌と呼ばれる細菌が繁殖し、これを原因とするレジオネラ症の発生につながることがあります。
森本毅郎スタンバイ!

この時期の必需品、加湿器。風邪予防で使っている方も多いのでは?

岩城さんが「注意が必要」と仰っていたのが、レジオネラ症です。レジオネラ症とは感染症の1つ。レジオネラ菌が原因となっていて、肺炎の原因になることもある細菌です。水温が20~40度前後のときに増殖しやすく、60~70度以上で死滅するという特徴を持っています。

そしてこのレジオネラ菌の発生に繋がるかもしれないのが、超音波式の加湿器。加湿器にはいくつかのタイプの加湿器があって、この超音波式の加湿器とは、水を超音波の「振動」によって細かくして、「水の粒」を空気中に放出するという方式をとりますが、ほかの加湿器と違って水を加熱しないので、レジオネラ菌が死滅しないんです。そのため、加湿器のメンテナンスを怠ってしまうと、タンクの中にレジオネラ菌が増殖して、「水の粒」とともにレジオネラ菌が室内に飛び散ってしまう…ということなんです。

★蒸気式・気化式も、メンテナンスを怠ると菌繁殖の可能性

ただ、メンテナンスで気をつけなければならないのは、超音波式だけではないそうです。再び、岩城さんのお話です。

東京都福祉保健局 岩城さん
加湿器には、超音波式以外のタイプもあります。ヒータで加熱した蒸気を噴き出す 『蒸気式』 は水垢が固くなって付着するので、定期的に取り除くことが必要です。また、水を含んだフィルターに風を当てて空気中に水蒸気を吹き出す 『気化式』 では、フィルターに細菌が増殖するため、フィルターの定期的なメンテナンスが必要です。
森本毅郎スタンバイ!

「健康・快適居住環境の指針」より、加湿器のタイプ(東京都福祉保健局)

「蒸気式(スチーム式)」は、水を加熱して蒸気として噴出するものなので、レジオネラ症を引き起こす確率は少ないのですが、水垢などが固まってしまう事があります。また、メーカーの注意書きには、カビの繁殖も起こる可能性があるという記載もあります。

一方、「気化式」の加湿器は、水をしみこませたフィルターに風を当てて加湿するというもの。こちらはフィルターの掃除をさぼるとカビや細菌が増殖してしまうことがある。どちらもすぐに人体への影響があるわけではありませんが、こまめな掃除が必要ということです。

★こまめに掃除する人・気にしない人さまざま

皆さんどれくらいのペースで加湿器の掃除されているのか?街で聞いてみました。

●「洗ってますね。1日ごとに。なんか汚そうじゃないですか、洗わないと水が入っているのでヌメヌメしてきちゃうかなぁと。
●「掃除ですか?全然してないです。水入れに行くのでその時にささっと洗うくらいです。スポンジ使ったりはした事ない。
●「1ヶ月半ぐらい洗ってない。めんどくさい。水だけ足して、洗うのはちょっと…。
●「空気清浄機の付いている(加湿器)は1ヶ月に1回ぐらいかな。蒸気のほうはカスが溜まると掃除するけど、2ヶ月に1回ぐらいかな。実際に中見えないから、水がなくなったら水を入れるというだけ。そんなに気にはしてない。それ聞いたらもっとやんなきゃいけないね。

汚そうだから・ヌメヌメしてそうだから、ということで、こまめに掃除している方もいらっしゃいましたが、割合として多かったのは掃除をあまりしないという声でした。面倒くさいという人・掃除はするけど1~2ヶ月は平気という人まで様々でした。また、「肺炎を起こすような菌が増殖する可能性がある」ということを知っている方は、ほとんどいませんでした。

★菌感染を防ぐため、毎日の水交換・定期的なメンテナンスを

そして最後に、東京都福祉保健局の岩城さんは、こんな注意点も教えてくれました。

<dt東京都福祉保健局 岩城さん
加湿器の水やタンクに繁殖した細菌やカビ等が室内にまき散らされると、風邪に似た症状が出ることがあります。使用をやめると症状が改善されるような場合には、加湿器の汚染を疑ってみてください。お使いの商品の 「取扱説明書」 を確認し、加湿器の水は毎日取り替え、タンク内やフィルターなどは、定期的に清掃するようにしましょう。

菌が増殖した加湿器は、使い続けると風邪に似た症状がでるそうなので、加湿器を消して症状がよくなるような場合は、加湿器を疑ってみてメンテナンスしてくださいとのことでした。東京都では、加湿器の扱い方などの注意点が書かれた「健康・快適居住環境の指針」をHPで掲載しているそうなので、そちらも参考にして欲しいと仰っていました。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!


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